『ジャズでチャリティー』 浅沼 肇会員の活動をご紹介します。

『ジャズでチャリティー』 浅沼 肇会員の活動をご紹介します。

「ジャズを始めて60年、日本・ヨーロッパ・アメリカで、友と楽しみ、お客様と交流し、そして大震災チャリティーで人々を励まし、ジャズは私の人生に彩を添えてくれました。」と浅沼さんは折々の日を振り返ります。

多感な少年の日、アメリカンポピュラーを自分のギターで演奏し、英語で歌うのがきっかけでした。ピアノも習い、スイング・ジャズやモダン・ジャズと世界は広がりました。
学生時代は20人編成のジャズ・ビッグバンドに入り「大学対抗バンド合戦」で活躍しました。前回東京オリンピックではブランデージ元会長の強い意向でアマチュアとして選手村で演奏しました。迎賓館でプロ級の腕前、タイのプミポン前国王と共演したこともなつかしそうに語ってくれました。
会社に入り東京特機から松下貿易に出向。スペインで仕事の時、デモンストレーションで呼んだジャズバンドに飛び入り参加、お客様に大喜びされ、商売に大いに役立ったそうです。
ウイーンでは、音にうるさい販売店主連が「音のわかる社長が来てくれた」と評価され、テクニクスの増販が達成されました。
ジャズを楽しみ、人と仕事に出会い、仲間も増えます。2019年度の東京支部大会でピア ノの弾き語りで魅了した小川理子参与も20数年来のジャズ仲間です。

定年後のんびりしていると、母校から創立125周年記念で「当時のメンバーで演奏を」と頼まれ、昔のメンバーを集めて演奏をしました。「このまま解散するのは名残惜しい!」と活動を再開。そんな時、2011年に東日本大震災が起こります。我々のバンドOBも被災したことから、チャリテイーコンサートを立ち上げました。震災翌年から3月、10月の年2回コンサートを続けてきました。
新宿の老舗ライブハウスで同窓オーナーの積極的な協力があり、タモリが賛同し3回もノーギャラで参加してくれたそうです。
仙台に出向き演奏したことも。「好きなジャズを演奏して人助けになるのですからこんなに楽しいことはありません。」浅沼さんは嬉しそうに話してくれました。コナの影響で、16回実施したコンサートは一昨年で残念ながら中止となりました。
「ジャズには力があります。世界を広げ、仲間を増やし、人を励まします。チャリテイーコンサートを一日も早く再開したい。」浅沼さんは前を向いて語ってくれました。
*本記事はお江戸松愛2021年11月掲載されたものです。
(リポート:佐藤 写真:浅沼会員提供)

 

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