北東北ホームページ及び歩こう会担当の福山です。
昨年、膝の痛み(歩き出しで引っかかる感じや、大きく曲げると痛い)で悩まされたのですが、いつの間にか症状が全くなくなり喜んでいたところ、最近になって同じ症状が発生してうっとうしいです。
今月も「健康かわら版」として三回目を贈ります。
年をとっても続けることのできる運動
年とともに、体の自由が利かなくなるし、持久力、柔軟性、基礎的な筋力のどれをとっても低下してくる。そんな時、「寄る年波には勝てんわい」などと達観しているというのも一つの選択肢だが、その選択肢はあまり前向きではない。寄る年波に抵抗せずにどっかりと座り込んでひなが一日ぼんやり過ごしていると、あっという間に老化が体を蝕む。体が駄目になると、家の中にいることが多くなるし、そうすると家人に煙たがられる。家人がいなかったら、何も出来ないと餓死してしまう。だから、ある程度の事は自分でできるように日ごろから体を動かす癖をつけておいた方が賢い。
まず、歩行。歩いていると膝関節の内側がすり減ってくるので、できるだけ均等に関節面が摩耗するようにした方が、ひざの痛みで歩けなくなる日が来るのを遅らせる事が出来る。そのためには若い頃からX脚で歩く癖をつけるのがいいのかもしれない。意識せずに歩くと自然にO脚になるので、時々X脚を意識して程よい加減になると予想される。そうした癖は急に思いついてもつかないので、日ごろから体を習慣づけておく必要がある。しかし、ちょっとした工夫でO脚を矯正する事が出来る。かかとで着地して、親指の付け根で踏み出す、そうするだけで、O脚が直されていくので、ぜひお試しあれ。
足の周りの筋力強化には空気椅子に座るのがいい。スクワットのしゃがんだ姿勢というか、椅子に座ったつもりというか、中腰で背中を伸ばして大腿部の筋肉で体を支える。これをたとえ10秒程度でもいいから一日に数回、思い出した時にしてみよう。筋力は何歳になっても、トレーニングすればそれに見合った結果を出してくれる。空気椅子に座ることのできる時間が伸びてくると嬉しいものだ。空気椅子に続きて、柔軟体操。前屈と後屈をあまり無理がかからない程度に行う。筋力強化と柔軟性の維持を合わせて行うことを習慣にしてしまえば、それだけでも老後の自立した生活の期間を延ばすことができるのだ。
もし近くにスポーツ用品店があったら、軟式テニスのボールを買ってきて、それを握る。多分握力強化用の器具よりも安くつく。後、腕立て伏せ。これもいきなり中学校の部活見たいなことはできないので、膝をついた姿勢でやると負荷が軽くなって実行しやすい。それを10回でもいいからやってみよう。空気椅子に10秒座り、柔軟体操に10秒費やし、腕立てを10回で20秒、運動一セット当たり40秒ほどだから、これを毎日10セットやったとしてもほとんど時間のロスなどにはならない。毎日10分足らずの運動で、健康寿命を延ばすことができるのだから、これは不確かな株などよりはるかに実りのある投資だ。
脚力にある程度自信がつく、というか回復してきたら、近くを散歩してみよう。公園などがよろしい。あまりなじみのない民家の込み入ったところをうろついていると不審者や徘徊老人と間違われる恐れがある。カメラなどを片手に野山、公園などを散歩して、なんでもいいから撮影する。それをPCに取り込んで画像処理を始める。自分を取り囲んでいた世界がどんどん広がっていく。それは楽しいものだし、何かの同好会に参加して、見知らぬ人と口を利くようになると、それも脳の活性化に役立つ。仕方ないから生き続けるのではなく、楽しいから生きる、そうありたいものだ。
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