新しい日常〈その44〉私たち夫婦の健康法(会員編)

投稿者:宇都宮市下岡本町 伊藤 仁

4月17日(日)夫婦で準備万端、朝9時自宅を出発。旧今市の実家、9時40分到着。天気は穏やかに晴れ、風もなく山菜採り日よりである。すぐに山に入る準備を整えた。装備は長靴、帽子、軍手、背負いかご、特製カマ、スコップ、ハサミ、ナイフ、そしてビニール袋4枚。


①セリを取る。 田んぼの土手をナイフ片手にセリを探す。約40分、スーパーで売っているパックサイズで約20個分収穫。(写真①)

写真①摘み取ったセリ

 

 

②タケノコを掘る。 田んぼのあぜ道を探す。すぐに5本ほど見つけた。早速持ってきたスコップで掘る。タケノコの先端の葉っぱの向きを確かめスコップを根元に3回ほど差し込み左手で揺さぶると簡単に採れる。合計10本ほど採った。重たいので道ばたにタケノコを寄せて次の場所に移動。(写真②)

 

写真②タケノコ

③タラの芽摘み。 山に入りタラの芽、山ウドを探す。残念ながら山ウドは時期が早く1本も見つからない。タラの芽は3掴みほど摘んだ。トゲが右手親指に2本刺さった。とても痛いので少し休みを取ってトゲ抜きをした。

 

④コシアブラの芽を摘む。 さらに山に入り(この辺の標高は230mである)コシアブラの木を探す。有った!有った!お母ちゃんの声が弾む。(写真③)2人で夢中になりコシアブラを摘んだ。握り拳大の大きさで6つほど。十分な収穫である。時計を見ると12時を過ぎていた。

写真③-1コシアブラの芽

 

 

写真③-2摘み取ったコシアブラの芽

⑤弁当は持ってこなかったので次のクレソン取りに向かう。クレソンは清流(わき水)のところに自然に生えた物でとても柔らかくおいしい。
見つけた!クレソンだ。根っこを痛めないように途中から折って摘む。25Lのビニール袋いっぱい摘んだ。(写真④)

写真④クレソン

 

そして山を下りる。今度はタケノコのあく抜きをして持ち帰る準備を始める。実家の露天の特製かまどに大きな鍋が備え付けられておりお湯を沸かす準備だ。でも、薪があまりない。材木の切れ端をかまどにいれ込み火をつける。でも、ライターがない。車にガスバーナー積んであることを思い出した。(写真⑤)

 

写真⑤タケノコをゆでている

 

実家は留守のため、タケノコの皮をむく包丁がない、あく抜き用の重曹もない。近くの弟のところでスプーン1杯の重曹をもらってきた。いよいよ着火だ。ガスバーナを使用し簡単に火が着いた。約10分でお湯が沸騰するまでの間にタケノコの皮をむく。でも包丁がないので持ってきた切り出しナイフで皮をむく。要領を覚えれば簡単に剥けた。いよいよ釜入れだ。最初に半分に割った5本分を投入。約30分でゆであげ完了。ここでも問題発生。トングがない。ミニスコップですくい上げるがとても熱い。やけどしないように慎重な作業だ。約1時間20分で全てゆであがった。後は、水で冷やして余熱を取る。(写真⑥)

 

写真⑥あく抜きしたタケノコ

 

最後に、火の始末である。10Lのバケツで4杯大谷石の周囲に掛ける。後は、燃え残った燃料を取り出し水を十分に掛け火の始末をして完了。自宅に戻ったのは3時過ぎ。早速、セリの水洗い。根っこの部分の土を洗い落とす。
さあー準備完了。調理の時間だ。私はコシアブラのサイズごとの分別と輪ゴム止め。クレソンの整理だ、根元の部分をそろえて、輪ゴム止めにする。

一方、お母ちゃんはセリの水洗いから戻り、早速、天ぷらだ。コシアブラ、セリ、タラの芽の3種類だ。水洗いしているため油がはねるのでペーパーで水分を切りビニール袋に入れ、小麦粉を入れてよく振る。これで天ぷら粉をつけあげる。次に、タケノコの調理を始める。具材は椎茸、ちくわ、タケノコだけのシンプル煮物。調味料は、だしの素、砂糖、酒、醤油、みりんで煮込む。(写真⑦、⑧)

写真⑦セリとコシアブラの天ぷら

 

写真⑧タケノコの煮物

1日楽しい時間を過ごすことができた。毎年のことだが春先には自然の食材を頂き、感謝する。たくさんの食材は子供や、兄弟、知人にあげた。まだたくさん残っている。冷蔵庫に入らない物は水を入れビニールで保存する。そして来年も挑戦する気持ちが私たち夫婦の健康法でもある。

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