今日の健康情報〈その42〉健康を損なう座りっぱなし

 今、世界的な健康課題ともいえるのが、「座位行動」をいかに少なくするか。その背景にあるのは、座りっぱなしの時間が長いと健康に大きな悪影響を及ぼしことが明らかになってきたことです。

◆あなたもしていませんか?長時間の座位行動
座位行動とは「座りっぱなし」とも言われ、就寝時以外に座って又は寝そっべて行なうすべての行動の事を言います。
●車の運転 ●食事、読書 ●テレビ、動画鑑賞などなど
高齢者に日頃の生活を伺うと「テレビと対面している時間が長い」(テレビのおどもりをしている)と言われるぐらい座位行動が長い様です。余暇にスポーツなど定期的に運動している人でも座位行動が長いと健康リスクが高まることもわかっています。

◆長時間の座位行動で起こる身体の中の異変
寝そべったり、座っているとラクに感じますがそれを長時間続けると次のような不調をまねきます。
・消費エネルギーの低下 ・代謝不良 ・血行不良 ・肥満 ・むくみ
・糖尿病などの生活習慣病 ・肩こり、腰痛 ・足腰の衰え
座りすぎすぎで不健康になるリスクが高まります、健康づくりには座りっぱなしを少しでも減らして身体活動を行うことが大切です。

◆座りっぱなしを少しでも減らして、身体を動かす工夫を!
仕事やスポーツ、徒歩や自転車などでの移動だけでなく、日常の生活活動や家事など身体を動かす全ての活動を「身体活動」と言います。次に「引退活動を」を増やすためのヒントを紹介します。
・家電製品のリモコンやティッシュなどよく使うものは遠くに置く。
・テレビのCM中はストレッチやマッサージタイムに。電話は立って受け答えする。
・孫やペットと外で遊ぶ。目的地まで少し遠回りして歩く。
・掃除や洗濯、調理などの家事を積極的に行なう。電車やバスはできるだけ立つ。
・デスクワークや読書などの時は30分~1時間毎に立ち上がってかかとやつま先を上げ下げする
今よりほんの少しプラスでOKです、座位行動を少しでも減らしてゆくために、役立てて下さい。

◆「座っている」のは、不自然な状態だった
「身体によい姿勢」では、骨や筋肉などに余分な負担がかかりません、反対に「悪い姿勢」では、身体の一ヵ所に大きな負担がかかり続けています。例えば同じ背筋を伸ばした良い姿勢でも立位と座位を比較すると、座位の方が腰への負担は大きいことがわかります。
座っていると股関節が曲がって腹筋が緩むことで、上半身を支えるための負担が背中や腰の骨や筋肉に集中するからです。パソコンなどのデスクワークでは、腰の背骨が前方に湾曲しやすくなるため、さらに腰への負担が大きくなります。
日本人の4人に1人が抱えているといわれる腰痛、その大きな原因とされるのが、座位行動の長さというのも納得できます。一か月前、私もその洗礼を受け整形外科に行きましたが、治療は無く痛み止とシップ薬の処方でした、「座位行動」を続ける行動は、日頃スポーツやウーキングしている時間より害が大きいと感じました。

参考資料 ミキプルーンは次の50年へ より

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