ストレッチとは、その名の通り「伸ばす」行為です。では何を伸ばすのか?答えは主に「筋肉」ということになります。一言で筋肉を伸ばすと言っても筋肉にも色々あります、今回は効果的なストレッチについての紹介です。まずは、「ストレッチとは何か?」考えたいと思います。
私たち松愛会栃木支部は、これからもコロナ対策と同時に健康で豊かな生活を送る為に、”今日の健康”と題していろいろな情報を発信しております。今回は「ストレッチとは何か?」に関する紹介です。
◇ストレッチとは何か?
●筋肉の「起始」と「停止」
筋肉は、その両端が一つ、もしくは複数の関節をまたいで骨についています、その両端のうちカラダの中心に近い方を「起始」、カラダの中心から遠い方を「停止」と言います。
この起始と停止を遠ざけることによって筋肉を伸ばしてゆくのがストレッチというわけです。筋膜や腱、関節、さらには皮膚や神経、血管なども同時に伸びています。
●ストレッチの効果
①疲労回復
スポーツを終えた後、あるいは一日仕事を終えた後には、筋肉は疲労し硬くなっています、すると筋肉内を通る静脈やリンパ管を圧迫してしまい、血行が悪くなり、疲労がたまりやすい状態となります。筋肉を伸縮することで筋肉内の動脈やリンパ管にマッサージ効果が得られ、血流を良化し効率よく疲労物質を体内から除去できます。
②柔軟性の維持
生活の中で同じ姿勢を長時間続けていると、特定の筋肉だけが硬くなってしまいます。この状態が肩こりや腰痛の原因になることが多々あります。ストレッチを小まめに行い筋肉の緊張を和らげ、カラダに柔軟性を保っておけば、現代病に悩まされる可能性も低 くなることでしょう。
ストレッチの主な効果 | ストレッチ(静的)の原則 |
①カラダの柔軟性の維持と向上 ②関節可動域の改善と維持 ③ケガの予防 ④筋肉疲労の回復 ⑤カラダの痛みをやわらげる ⑥カラダをリラックスさせる ⑦筋萎縮の抑制 |
①リラックスした状態で行なう ②反動はつけない(ゆっくりと静かに行なう) ③伸びている筋肉を意識する ④気持ちよく伸ばす(痛いと感じるまでは伸ばさない) ⑤呼吸は自然に ⑥筋肉、関節が温まった状態で行なう ⑦安定した環境で行なう |
●ストレッチで何が変わるのか?
①疲労により固くこわばった筋肉がほぐれる
横断的柔軟性・・・筋肉の柔らかさが感じられる
②筋肉が柔らかく伸びやすくなったことにより関節の可動域が広がる
縦断的柔軟性・・・筋肉が骨に沿って縦方向に伸びるようになる
年齢を重ねるごとに横断的柔軟性や縦断的柔軟性が固くなり、例えば両腕をまっすぐ上げたつもりでも肘が伸びず、耳の後ろまで行かず、頭が前かがみになり上げたつもり状態になる方、多いのではないでしょうか、タンスの上にある荷物も昔は手を伸ばせば取れていたが今は台に乗らないと届かない、そんな経験はありませんか?ゴルフをされる方、飛距離が落ちていませんか?すべて筋肉が固く関節の可動域が狭くなっているからかもしれません、ストレッチを一度見直しては如何ですか?
参考資料 洋泉社MOOK ストレッチの科学より
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