2020年11月17日
そば打ち俱楽部 代表世話役 鈴木 昭夫
ひらひらと枯葉が舞い落ちる田舎街道に「新そば」の幟がひらめく。
そば打ち教室の開催を自粛して8か月経過、コロナ明けを信じて、それぞれが道具の手入れを精魂込めてやっているだろう。麺棒など磨きすぎて細くなっているかも。手入れも程々にしないと。今は、じっと忍耐の時、もうすぐ、ワクチンや治療薬も開発される。その時まで、飛沫感染の恐れのない電話回線で連絡を取り、励まし合いながら、頑張ろう。
この時期になると県産の「新そば」が出回ってくる。例年だとあちこちの「新そば」を打って食べ比べをしていた。今年はコロナウイルス感染症の関係で、友人、知人にやたら配ることを差し控えている、そばを打つ回数もめっきり減っている。小生など素人は、そばを打つ回数が少なくなると、感性や腕が鈍ってくる。とりわけ、木鉢作業の水回しでの加水の見極めが甘くなり、練りの段階で硬くなったり、軟らかくなったりする。
「そば打ちは木鉢三年、延し三月、切り三日」と言われている。一番大事な工程がエアーでは練習のしようもない。手指に伝わる感覚の変化が無いのではどうにもならない。必然的にそばを打つ気もそがれてくる。みんなどうしているかなー。
8月に会員から頼まれていた「そば打ち架台」がようやく仕上がった。依頼人の体形や、利き手、要望を聞き、オーダーメードなので少し納期が遅れる。今回で20台目、少々自画自賛になるが、造るごとに完成度が増しているように思える。1代目を受け取った人は悲惨だね。それでは、「改良型そば打ち架台」の全貌をご覧いただきましょう。
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