投稿者:宇都宮市下岡本町 萩野谷 勝
先週、家内の兄夫婦と私達夫婦の4人でMOVIX宇都宮に映画「島守の塔」を観に行ってきました。何年かぶりでしかもコロナ禍の中での映画鑑賞だったので若干心配はしましたが、平日だったこともありゆったりと観られました。又、一般料金1900円の所、我々はシニア料金1200円で入場できました。差額は館内でのポップコーンとなりました。
映画製作中にコロナ感染が拡大したため、1年8ヶ月中断しましたが2022年7月22日全国順次公開にこぎつけたそうです。
さて、この映画は太平洋戦争末期の沖縄戦を通じ命の尊さを描いたものです。戦火の中、住民の避難誘導などに尽力した沖縄県知事の島田 叡(しまだ あきら 兵庫県出身)と沖縄県警察部長の荒井 退造(あらい たいぞう 栃木県宇都宮市上籠谷出身)、沖縄県職員(劇中では 比嘉 凛)らの姿を描いた作品です。島田と荒井は沖縄戦末期に本土より派遣された内務官僚でまさに「火中の栗」を進んで拾った二人でした。軍の命令に従いながら多くの住民が犠牲となるのを目のあたりにした県知事の島田は「県民の命を守る事こそが自らの使命だ」と決意する。又、警察部長の荒井は島田と行動を共にし、職務を超えて県民疎開に尽力するというストリーです。
映画の中で県知事の島田が赴任の挨拶を終えていきなり「テルテル坊主テル坊主」と歌うシーンと県職員の比嘉 凛(戦時教育で最後は国の為に死ぬと教えられてそれを信じている)が「君は君の人生を生きるんだ」と諭されその言葉を思い出すことにより戦後を生き抜いたことや、県職員に対しても「命(ぬち)どぅ宝(命こそ宝)」と言って、沖縄県を解散し職員を自由の身にするシーンが大変印象的でした。
最後に、製作委員会の中に下野新聞社が入っており、9月5日の新聞に主演の萩原聖人のインタビュー記事がありましたのと9月10日の広告に「大ヒットロングラン上映中!!」(宇都宮ヒカリ座、MOVIX宇都宮、小山シネマロブレ)とありましたので、興味のある方は是非観に行ってください。
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