第35回「学ぼう会」
<テーマ>~円満な相続の実現のために~
- ◆ 三井住友銀行 高槻支店長 山脇 省三氏
- 日 時: 2019年 9 月 12 日(木) 10:00~11: 4 0
- 場 所: 高槻市総合市民交流センター 視聴覚室。
- 参加者:48名の参加がありました。
- 首題の趣旨:
「争族」などのトラブルにならないようにするためには、災害対策と同じように、事前の備えが大切。
相続に関する具体的な事例やその対策例などにより、円満な相続を実現するためには何が必要か、
その施策等を学ぶ。
講演の趣旨:
1.事前の備えはできているか?⇒将来の相続に向け、早めの対策を
認知症は5~6人に1人、癌は2人に1人が罹る状況下、亡くなる時の備えはできているか?
(1)預貯金の確保は?(相続発生後、すぐに使えるお金は準備できているか?
(2)遺産分割は考えているか?(遺言がない場合は遺産分割方法は相続人全員の話し合いで決め
られるため、遺す側の思いが反映されない可能性がある。)
(3)相続税の対策は?( 2015 年1月の相続税制の改正により、課税対象者が増えている)
2.具体的対応
(1)預貯金の確保 ・・・ 遺産分割前の相続預金の払戻し制度ができた。(2019.7.1 施行)
ただし、本人確認書類に加え、除籍謄本、戸籍謄本等必要)
(2)“遺したい人に遺す”には遺言信託等の活用がある。
(3)節税対策の一つとして、生命保険※の活用がある。
※メリット=①すぐ受け取れる ②受取人の固有財産となる ③非課税枠がある
3.相続時のトラブル
相続の争族が増えている (・不動産が原因の場合多い ・争族は資産家だけではない)
・裁判所に持ち込まれる案件の87%は解決に3 か月超を要している。
・亡くなった方の約1/7人は家庭裁判所に相談している。
4.DVD による事例紹介 ・・・ ある家族を例に、円満な相続を学ぶ
(1)3つのポイント ・・・ ①相続財産の確定 ②相続人の確定 ③遺産の分割
(2)遺産分割協議は必要 ・・・ 損得勘定・損得感情がある。
(3)円満な相続の為に
①家族に相談、専門家に相談
②遺言=a will (遺書=a note)
夫婦に子供がいない場合は特に遺言は必要
遺言書だけでは全ては解決しない。遺言に思いを書く(付加する)ことが必要 = 付言
③トラブルがない相続のためには、家族の事前の話し合いが必要
【配布資料】:「相続読本 次世代への想いをカタチに」~人生100 年時代に向けて~ 他パンフレット多数
以上
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