平城 政治さんが「瑞宝単光章」を受章

平城 政治さん、今年86歳。長年の地域水防活動に対する貢献が認められ、令和3年3月1日に赤羽一嘉国土交通大臣からの表彰状、昨年令和4年4月29日には岸田文雄内閣総理大臣より瑞宝単光章を授与されました。
本来であれば、宮中での伝達式が行われるのですが、コロナ禍のため大阪で淀川右岸水防事務組合 水防団本部団長の伝達式となりました。

 

※ 瑞宝単光章というのは、“公共的な職務の複雑度、困難度、責任の程度などを評価し、職務をはたし成績をあげた人”に対して授与される勲章のことです。

平城 政治さんは、長岡京市にあった旧半導体社のご出身で、30歳のころ淀川右岸水防事務組合に班員として参加し、通信班、本部付け部長などを歴任後、4年前には水防団本部　副団長に就任されました。55年の長きにわたり地域の水防活動に尽力され現在に至っておられます。今回はそれが認められ瑞宝単光章の受章となりました。
日々の淀川河川の水防の監視とともに、年一回、枚方にある本部からの水害状況連絡に合わせた水防訓練を実施し、土嚢づくりや積み方、作業状況などを評価し、実際の災害発生時にも迅速・適切に対応できるように指導訓練されています。

出典：大阪市ホームページ（https://www.city.osaka.lg.jp/main/site_policy/0000000124.html）

ただ、最近の悩みとしては構成員の高齢化と団員のなりての減少ということで、必要人員が20％程度不足しているそうです。そのため行政にも働きかけPR活動を依頼されているとのことです。

【参考】
水防事務組合とは、水防法により洪水、津波又は高潮による被害を防ぐことを目的とする市町村が水防だけを事務処理するために設けた組合で、淀川左岸、淀川右岸、大和川右岸の3組織からなり、そのトップは大阪府知事となっています。平城さんが属される淀川右岸水防事務組合は大正15年6月に淀川右岸水害予防組合として設立され、昭和35年2月に現在の淀川右岸水防事務組合になりました。水防区域は、島本町・高槻市・茨木市・摂津市・吹田市・豊中市及び大阪市にまたがり、面積64平方キロメートル、河川堤防、防潮筋合わせて104キロメートルを、2900余名の団員が180万区域住民のため、水防にあたっています。

【インタビュー後記】
ご自宅にお邪魔してインタビューさせていただいたのですが、事前に資料なども準備いただき、フレンドリーなお人柄で説明していただく内容も分かりやすく、楽しくお話を伺うことができました。
今後もお元気で、地域のためにますますご活躍されることを祈念して、ご自宅を後にしました。

文責：富田 一範
取材：河出 修、富田 一範
写真：平城 政治さんご提供

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