第38回「学ぼう会」 実施報告書
□日時:10月14日(月)10:00~12:00
□会場:クロスパル高槻 5F 視聴覚室
□講師:高槻市危機管理室 加藤副主幹/下飼手主査 様
□テーマ:自然災害の脅威にどう備える!?
~ 正しく恐れ、率先した対応を! ~
□主題の趣旨:
自然環境は明らかに変化してきており、起因する災害は過去にない程の脅威になりつつあります。過去の災害の記憶も薄れる中、自分事として考える定期的な情報収集と備えの確認をする機会として本会を開講しました。
□参加者:35名(役員9名含む)欠席2名(事前連絡有り1名)
□ 開講の挨拶(宮下支部長)
・防災・減災活動は日常生活に落とし込みにくい、「如何に自分の事として考え、また考えるだけでなく実際に行動を起こす」ことが大事だと思います。本日の「防災・減災講座」の内容を是非活かしてください。
□ 講座内容
(1)啓発動画の視聴「テレビカメラが見た東日本大震災-仙台市-」
・地震発生直後の揺れ/揺れがおさまった後の混乱/津波襲来
(2)市危機管理室による出前講座
テーマ:「家族と地域を守る 自主防災・減災講座」
⇒市発行の「防災ハンドブック(冊子)」と「関連動画」を使い講義
・「地震発生時の行動(頁.4)」
・「地震に備えた家の安全確保(頁.5)」
・「高槻市域で想定される大きな地震について(頁.2)」
✓「海溝型地震(南海トラフ地震)」→長い揺れ、広域災害
✓「内陸直下型地震(有馬高槻断層帯地震)」→発生確率は低いが削除は不可
✓地震速報など素早く情報を入手して欲しい
・「大阪北部地震」の被害を振り返る
・「水害・土砂災害リスクと対策について(頁.6~7)」
✓淀川洪水時の浸水は市中央部JR線辺りまでを想定
✓ハザードマップ確認、非常持出品の準備、情報収集の方法、避難場所の確認
✓“マイタイムライン(自身の避難計画)”を作成してみる
・「避難情報と行動(頁.8~9)」
✓緊急避難場所の開設パターン説明
・「H30年 台風21号」、「H25年 台風18号」、「T6年 大塚切れ」被害を振り返る
・「防災情報の入手方法(頁10~11)」を決めておく、セットしておく
✓防災ポータルサイト「高槻防災」、「大阪府防災アプリ」他
・「防災物品の備え(頁12)
✓非常持出(個人の必需品等)/日頃の備蓄(ローリングストック等)
・「地域の防災組織(頁.13)
✓高槻では“地区防災会”と“自主防災会”が組織され活動している
※11月24日午前中 「芥川以西の地域で市合同防災訓練」を予定している
□質疑
Q1.避難所について
?古曽部防災公園が指定避難場所で上り坂、移動し易い場所に出来ないか?
⇒指定場所が絶対ではない、地域で個々人の避難行動を相談して欲しい
?災害時でも学校運営再開も大事、公民館他等を活用してはどうか?
⇒“一次避難/二次避難”の考え方で地域毎に「避難計画」を要立案
Q2.発災時対応施設・機器について
?市南部の淀川河川公園大塚のヘリポートは津波遡上時に使えるのか? 深沢本町にある広大な空き地は使わないのか?
⇒津波遡上による当地の被害は現在想定していない。また代替地について、大阪府所有の土地のため本市単独で使用決定できない。
?防災スピーカーの効果は?設置場所に近くても聞こえない時がある。
⇒市内82ヵ所設置、直送能力は300mくらいあるが、天候や方角で聞こえない場所もあることは認識している。広報車や別の手段で情報収集して欲しい。
Q3.発災時の自宅屋内での対応について
?地震発生時にガスは止めなくていいのか? 通電火災については?
⇒マイコンメーター対応器は震度5で自動停止するが、全てが対応してるわけではないので確認が必要。停電後の再通電時に室内の被災状況によっては発火する場合も考えられるので、揺れがおさまり安全が確認出来たら室内を点検して欲しい。避難する場合はブレーカーを落として外出して欲しい。
Q4.その他
?京都市南部での地震活動が活発化してるが、市は把握しているか?
⇒把握している。喫緊課題とは考えていない。
?講座の録音・録画を禁止しているが、正確に実践したいので許可して欲しい。
⇒今後も関係先意向を踏まえ、都度会内部で協議し対応内容をお示しします。
□閉講の挨拶(横枕副支部長)
防災・減災は実践してはじめて効果が出るもの、今日帰宅されたら“何か一つ”今まで出来ていない事を実践してください。
□結び
連休中にも関わらず参加していただいた多くの会員の皆様に、心より感謝申し上げます。
直近の災害発生やTVなどマスメディアテーマとしても取り上げられる中、一定の関心はあるかと思っていましたが、開講直後の「発災時の現実映像を視聴」、本日メインの「市危機管理室による最新の防災・減災対応情報を聴講」、講座の総括として「時間を超過した質疑応答」を通し、熱心に受講されている会員の方々の関心度は、他人事ではなく自分事として高かった様に感じました。学ぼう会での防災関係のテーマ設定は今回で2回、非日常のテーマだけに関心度は他のテーマに比べ低いが、“命を守る啓発テーマ”として今後も定期的に開講したいと考えています。
最後に、本日の講座に協力いただいた市危機管理室、クロスパル高槻の皆様に心より御礼を申し上げます。
□参加者アンケートの結果報告
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