高槻市井尻に在住の西村 武さんが、平成28年4月29日藍綬褒章(らんじゅほうしょう)を受章されました。
藍綬褒章とは、多年の努力により公共の利益に貢献した者に授与される栄典で、天皇陛下の名において徽章と共に
授与されます。
西村さんは、高槻市消防団副団長として、消防業務への貢献や、消防力の強化、消防活動力の推進等に永年寄与
した功績により受章されました。
大阪府での表彰式のあと、平成28年5月17日に総務省消防庁で今回の褒章伝達式が行われ、
その後皇居内「豊明殿」に移動し、天皇陛下に拝謁されました。
総務省消防庁の褒章伝達式 皇居での集合写真(前列左から4人目が西村さん)
天皇陛下に拝謁した際は、「真近にお顔を拝見し、「各方面でそれぞれに永年頑張ってくれてありがとう」
とのお言葉を、生の声で聴くことが出来、大変感激した。」と、感想を述べておられました。
西村さんは、昭和44年(1969年)5月に当時の松下電子工業(株)映像管事業部に入社され、
平成22年9月にパナソニック(株)ライティング社を定年退職されるまでの41年間、白黒ブラウン管の
製造をスタートに、営業関係、環境関係、品質関係と多岐に渡り、ご活躍してこられました。
西村さんと消防との関わりは、昭和60年(1985年)4月までさかのぼります。井尻で生まれ育った
西村さんは、地域からの要請も有り、高槻市消防団五領分団に入団されました。
入団以来今日まで30年余りの間、熱心に消防業務を遂行され、班長、副分団長、分団長、そして現在の
副団長へと昇進されました。
入団以来数多くの賞を受賞してこられましたが、平成24年3月に総務省消防庁長官表彰「永年勤続功労章」
を受章され、今回の受章に至っておられます。
また、平成25年11月に東京ドームで行われた「消防団120年・自治体消防65周年記念大会」に参加
された時、天皇、皇后両陛下をはじめ全国の消防団員にお会いすることが出来、大変良い思い出として
残っている、とおっしゃっておられました。
永年消防業務に携わって来て良かった点をお聞きしますと「これまで色々な方々と様々な形で出会いが有りました。
その一つ一つが何物にも代えがたい財産です。」と感慨ぶかげに述べておられました。
また、パナソニック(株)に在職中は、良き上司に恵まれ、消防訓練や消防行事等への参加時に、年休を取って
参加することが出来たと感謝しておられました。
今は副団長として指導する立場ですが、若いころに行った規律訓練や、ロープ検索、ポンプ操法、ホースの搬送や
延長方法、放水訓練等々を懐かしく思い出されておられました。
また、自ら指揮を取ったヨシ原焼きや出初式の様子を色々とお話し頂きました。
現在は高槻市消防団副団長としてご活躍されると共に、地元井尻自治会の会長も務められ、多忙な毎日を送られています。また、松愛会活動では、社会見学クラブや北摂写真クラブに所属し、ご活躍されています。
最後に消防団員としての抱負をお聞きしました所、「これを機に真の消防団員の使命を一層深く認識すると共に、
今後を後進の指導、育成に微力ながら務めて参りたい。また、自分自身、心身の鍛錬と自己研鑚に励んで行く。」
と、力強く述べられていました。
西村さんは、まさしく公共の利益に貢献し続ける「輝く人」であります。
文責:渡邊 力
取材:渡邊 力、河出 修
写真:西村 武氏提供
輝く人々 トップに戻る
この記事へのコメントはありません。