2024年 1月 松愛会「川柳句会」実施報告
- ◆実施月日
- 1月26日(金)~30日(火)
- ◆句 題
- 「運」 ・ 「腹八分」・ 「時事句」 ・ 「自由句」
◆句 会 酷暑の夏場はインターネット句会でしたが、気候の良い秋季は従来の新橋会場にて句会、
但し高齢者が混雑した公共交通を冬場になってのインフルエンザやコロナ感染の予防を
兼ねて各自宅でインターネット句会を実施することに戻しました。
従来通り全投句50句のなかから互選・お江戸松愛誌推薦句・各自のホームページ
掲載句・入選句等を決定しました。
以上の掲載句とは別に、今回はお江戸松愛誌3月号への下記掲載候補3句も、
青野会長はじめ全員の意見交換により別途推薦させて貰いました。
大江戸松愛紙掲載推薦句 (2カ月に1回継続中)
結び目に別れもあると赤い糸 藤野浅草
濃い想い書けば書くほど薄くなる 吉永偏人
しみじみと飲めばしみじみ八代亜紀 浜本雀子
◆参加会員
青野 進(千葉市)、藤野勝利(台東区)、浜本音一郎(横浜市) 、吉永 勇(板橋区)、戸谷輝夫(取手市)
以上5名
◆つぶやき 雅号・俳号・柳号について
古来より文学・書・和歌などでは、現在のペンネームの様に本名を隠した雅号で発表することが続いていました。俳句作者の場合、芭蕉・子規・秋櫻子など「俳号」で作品を発表されていることはご存じかと思います。 では川柳の場合はどうかと言いますと、「柳号(りゅうごう)」と呼ばれる雅号がありますが、もともと俳句の元となってきたのは、昔の貴族のお遊びだった和歌や連歌から、滑稽的な表現に分離発展してきた「俳諧」が、更に「俳句」と「川柳」へと日本古来の五七五のリズムを残しながら現在に至っていると言われています。そこで私の場合は「柳号」よりは「俳号」と呼ぶ方を馴染んで使っています。ところで私の用いている俳号は「鬼笑(きしょう)」ですが、その名付けた由来についてここでご紹介します。「恐ろしい鬼が笑うほどの作品を作るぞ」という意気込みを感じられる方も多かったと思いますが、もう一つ裏に隠された作者の思いがあります。「来年のことを言えば鬼が笑う」ということわざがあるのをご存じの方も多いと思うのですが、本来は明日のことも判らないのに来年のことなど話しても、怖い鬼でさえ抱腹絶倒するだろうという意味のようです。そこで下手な川柳しか作れない自分への反省のうえ、来年こそは良い作品を作るぞと誓ったところ、背後から大きな声で鬼が笑っているぞと、川柳らしく「俳号」の裏に仕組んだつもりです。
「我が家にも巣食っていたぞ笑う鬼」
<戸谷鬼笑 記>
202401-2-3-1-4-a
202401-2-3-1-4-b
「次回案内」
◆日 時
2月23日(金)~2月27日(火)
◆句 会
寒さを考慮して、冬季12月~2月は、各自宅にてインターネットによる句会に戻すことにしました。
◆句 題
「旅」 ・ 「度々」 ・ 「時事句」 ・ 「自由句」・「艶句」(艶句はHP掲載対象外) 各2句以内 計10句まで
◆投句締切
2月23日(金) 松愛会会員の投句歓迎(1句のみでも可)
◆投 句 先
戸谷輝夫 t-tota2★outlook.jp ★を@に変えてメール下さい