女子ソフトボール部の鬼コーチ(退部者なしの愛の鞭)
鈴木 敦さん 70歳(掲載時)(新潟下越)
今年70歳を迎える鈴木さんは、岩手県立黒沢尻工業高校で公式野球部に所属、1年生のとき同校は甲子園出場。筋金入りのスポーツマンだ。松下電器退職前から、新潟市立関屋中学校女子ソフトボール部の顧問と交流があつた関係で、コーチ要請が舞込んだ。
引受ける条件として4項目の了解を執りつけた。それは①挨拶②マナー③エチケット④責任感を厳しく指導する旨だ。部顧問及び学校長の推薦で鬼コーチが誕生した。日本体育協会の公認ソフトボール指導員の資格も取得。それまで新潟県代表戦は北信越大会でコールド負けの連続だった。技術よりも4つの約束を厳しく指導する事で、部員の部活に取組む姿勢が一変した。
コーチに就任した8年前、福井県代表に勝つと、県教育委員会面々から師匠と呼ばれるようになった。今日まで8年間に亘り指導、この間全国中学校総合競技大会の北信越大会に、新潟県代表として同校は5回の出場を果す。全国大会出場は夢のまた夢だが、その夢を実現する為に、他府県のように小学生からの育成が必要あり、現在ソフトボール協会と課題解決に取り組んでいる。
ソフトボールを通じ、「多感な時期の中学生の人間形成と学校の活性化」に多大な貢献で、学校や教育委員会・ソフトボール協会から感謝されている。学校や家庭で経験した事の無い様な厳しい声を浴びせられ、眼に涙しながらも退部者を一人も出したことが無い。卒業した生徒がよくグラウンドに来て、現役部員へ激励の言葉を掛けてくれるという。成人式を迎えた教え子から来た手紙には、「あの時の愛の鞭が大人になった今、理解できました。これもコーチのお陰です」 と書いてあったと、鬼コーチの笑顔が印象的でした。夢を追い「目指せ!全国出場」を。
(首都圏レポーター 小石川 功 : 写真提供 鈴木 敦氏)
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