今回は静岡支部歩こう会の2019年度年間計画締め括りとして~ 島田市!旧東海道金谷坂から諏訪原城跡・牧之原公園・ふじのくに茶の都ミュージアム~ と銘打って、JR金谷駅を起点に、日本橋から24番目の宿場・金谷宿の金谷坂(石畳)から諏訪原城跡・牧之原公園・ふじのくに茶の都ミュージアムをめぐる、約7.5kmのウォーキングでした。
■ コース順路・見どころ 〖 昼食場所・・・牧之原公園 〗
JR金谷駅 →長光寺(芭蕉句碑)→中山新道分岐点 →東海道金谷坂登り口前 →石畳茶屋 →庚申堂 →すべらず地蔵尊 →東海道金谷坂(石畳) →芭蕉句碑 →旧東海道 →諏訪原城跡ビジターセンター →諏訪原城跡を散策 →諏訪神社 →旧東海道金谷坂下り口前 →金谷お茶の香通り →牧之原公園(昼食・休憩)→ふじのくに茶の都ミュージアム →牧之原公園散策路(石畳)→県道473号 →金谷南町バス停 →南町公民館前 →長光寺前 →JR金谷駅《 ゴール / 解散 》
◇ 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、静岡支部でも同好会活動を含む諸行事の開催が中止されました。そんな中、歩こう会は屋外の活動であり、感染の心配はないと判断し開催する決断をしました。なお、参加案内書に注意として ・マスクの着用 ・手洗いの励行 ・列車内では乗客との接触を避けるの3項目を厳守して下さい。の内容を追記し、支部役員をはじめ、2019年度に実施しました。第154回 ~ 第159回の歩こう会参加者、今回ご参加頂けそうな方々へEメール、FAXを配信して参加者を募りまた。
◇ 数日間のうっとうしい空模様が快復し、好天に恵まれた3月28日(土)の朝、JR金谷駅前広場に久々に柴田俊彦様ご夫妻をはじめ、参加者11名が集合。相互の挨拶を交わし、世話人のコース説明の後、持参した松愛会の小旗を掲げての集合写真の撮影は、何故か取り止め。小旗をリュックサックへ戻して最初の立寄り先である、長光寺へ向って出発。
◇ 駅前の通りを東へ約100m行くと、右側に大井川鉄道と東海道線のガードがある。近くには金谷宿の標柱と一里塚跡(日本橋から53番目)の案内板がある。ここは旧東海道の分岐点で、東に向うと大井川を渡って東京・日本橋方面。今回はガードを潜り、西に向う京都・三畳大橋方面を辿る。ガードを潜り抜けると、正面に日蓮宗のお寺で「長光寺」がある。境内にある芭蕉の句碑があり、必見です。
◆ 長光寺(芭蕉句碑):日蓮宗のお寺です。境内に芭蕉が門人の千里(ちり)を伴い、東海道を江戸から西へ旅した折りに、大井川のあたりで詠んだと伝えられる「道のべの木槿は馬に喰われけり」の句碑があります。
◇ 長光寺から旧東海道を西へ行くと、不動橋がある。不動橋は、西の金谷坂と東の大井川越ので、江戸時代は「西入口土橋」と呼ばれ、重要地点だった。右手の道は中山新道で、小夜の中山の険しい道を避けるために杉本権蔵が明治13年に開通させた。坂を登り、県道473号の横断歩道を渡って少し行くと旧東海道 金谷坂(430mの石畳)の入口に到着。
◆ 石畳茶屋:旧東海道石畳金谷坂の登り口にある情緒あふれるお休み処。江戸時代の町屋楓数寄造りの落ち着いた雰囲気の中で、金谷茶の煎茶セットや軽食を味わうことができます。売店や金谷宿を紹介する展示室もあります
◆ 旧東海道金谷坂(石畳):江戸時代、金谷坂は急坂なうえに「あおねば」と呼ばれる粘土層が露出しており、雨が降るとぬかるみ大名行列や旅人は大変苦労しました。そこで江戸時代末期、約400間(約720m)の石畳が「山石」を敷き詰めて造成されました。 この時使われた山石は、牧之原台地の耕作土の下に厚く堆積している「牧之原礫層」に含まれて いる大井川の河原石と同じ丸石で、現在の大井川の河原石よりもザラついて滑りにくいものです。
明治以降、電話線や電線等の敷設により掘り起こされ、その後舗装されたため、もとの面影は失われていました。平成3年(1991年)、町おこし事業として「平成の道普請・町民一人一石運動」により、約7万1000個の「山石」を敷いた、430mの石畳が復元されました。 「旧東海道と石畳(金谷坂)」は昭和60年2月23日に市指定文化財に指定されています。
◆ 庚申堂:庚申は青面金剛(庚申)を祀る江戸時代に盛行した信仰で、三猿(見ざる・言わざる・ 聞かざる)の形を刻んだ塔を路傍に建てました。この金谷坂の庚申堂も昔から土地の人々に信仰 されたもので、江戸時代の大泥棒日本左衛門は、この庚申堂で夜盗の姿に着替えたと伝えられて います。(現在のお堂は新しく建てられたものです。)
◇ 石畳茶屋の広場でひと息入れた後、庚申堂、すべらず地蔵に立寄り、石畳の道を出口に向かう。旧東海道に出ると、正面に芭蕉句碑がある。小休止の後、諏訪原城跡を目指して行く。
◆ すべらず地蔵尊:江戸時代、東海道の難所として旅人を悩ませた金谷坂。平成3年に”平成の 道普請・町民一人一石運動”によって蘇った「旧東海道金谷坂石畳」が430メートル続いている。その金谷坂石畳の中腹に六角堂があり、平成5年に有志によって建立されたお地蔵さんです。 長い間旅人の足元を守ってきた”滑らない山石を敷いた石畳”に因み、このお地蔵様を「すべらず地蔵」と呼び、合格祈願や商売繁盛の名所となっています。
毎年1月に開催される「すべらず地蔵祈願祭」では、”安全に・滑らず・転ばず・着実に進める ように”と、のぼり旗を揚げ、絵馬やお守り、合格祈願鉛筆を求め、多くの受験生が志望校に合格できるように、また、家内安全・商売繁盛他諸願成就できるように、資格の合格祈願・無病 息災・健康長寿・家内安全などを祈願に、県内外からたくさんの参拝者が訪れます。
◆ 諏訪原城跡:最初に武田信玄が砦を築き、武田勝頼が築城した山城です。武田家の守護神諏訪明神を祀ったことからこの名が付いたと言われています。三日月堀や丸馬出しが残っています。
◆ 諏訪神社:甲斐の武田勝頼が家臣の馬場美濃守氏勝に銘じて築城された。そこに武田家の守護神 諏訪明神を祀ったのが始まりとされている。
◇ 2019年3月23日にオープンした、諏訪原城跡ビジターセンターの館内を係員の説明を聞きながら興味深く見学。その後、整備された諏訪原城跡を散策。散策路の脇道を入った場所に鎮座する諏訪神社に参拝後、旧東海道を金谷坂の下り口まで戻る。ここからは、金谷お茶の香通りを歩いて昼食休憩場所の牧之原公園に向った。
◆ 牧之原公園:牧之原茶園の一角にあるこの公園で、富士山、駿河湾、大井川、島田市の町が一望できる大変見晴しの良い公園です。夜景も素晴らしく市民の憩いの場所になっています。鎌倉時代のはじ、日本に茶をもたらした栄西禅師の像が立っています。茶道の祖とも云われる。
◇ 思い思いの場所で、ゆっくり昼食・休憩後、本来は地区定例会(しゃべろう会)で説明する予定でしたが、「新型コロナウイルス感染拡大防止」のため、月例の定例会が中止されました。そこで、今回の歩こう会参加者に2020年度歩こう会年間計画、参加費の見直しについて説明後、公園内に群生している「かたくり」の花を観察、近くの「ふじのくに茶の都ミュージアム」へ。
◆ ふじのくに茶の都ミュージアム:日本一の大茶園である牧之原台地に位置し、博物館、茶室、庭園、商業館から成る「旧島田市お茶の郷」を「茶の都しずおか」の拠点として整備しました。
2018年春に「ふじのくに茶の都ミュージアム」として開館し、外観に県産材を使用した吹き寄せ壁を設けるほか、博物館内には楽しく回遊できるよう様々な見どころがあります。
またお茶の産業・歴史・文化を紹介する展示のほか、茶摘み・手もみ体験や、五感で感じる講座を充実させ、子どもから大人まで楽しくお茶について学べる機会を提供します。
「ふじのくに茶の都ミュージアム」館内を散策後、牧之原公園に戻り、脇道の石畳坂を下って県道473号へ出て左折、金谷南町バス停前を通過して直ぐの脇道に入り、南町公民館前、長光寺の東側からゴールのJR金谷駅に向う。金谷駅でお互いに労って解散しました。 なお解散後、金谷駅の構内で歩こう会新旧の世話役の簡単な引継ぎを行いました。 《 コース案内・写真撮影 // 菅沼利之 野神良明 幸岡満寿夫 》
第161回 / 4月 ・ 第162回 / 5月 の2回、中止します。
次回は 第163回 2020年6月27日 (土) 開催予定!
~ 安城市!「願いごと日本一のまち」安城のパワースポットめぐり ~
東海道線 三河安城駅 午前 9時55分 集合です !
歩行距離は 約10 kmの予定です。下見の結果で、若干のコース変更もあります。
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