会員だより
『 私が関わっている地域の活動 』
初めに
地域住民に身近な存在であった里山も、住民の高齢化により森林の手入れを行う地域住民が減少し、適切な森林整備等が行われなくなっているのが現状です。私の住む玉緒地区には、布引丘陵のすそ野を走る道路などが有り、ウーキングコースとしても最適な里山があります。
このような背景を踏まえ、暮らしに身近な里山を地域住民みんなの里山として保全維持し次世代に受け継ぐ為の活動が必要と思い、微力ながら退職後地域で活動をさせ頂いています、その内容の一部を今回紹介させて頂きます。
大森城址の保全整備
玉緒地区まちづくり協議会は,毎年少学生の課外授業で「大森城址の見学」「里山体験授業」が実施される前に、大森城址の雑木伐採・雑草の草刈り及び案内看板の新設保全作業を行っています。
下記に昨年と今年に実施された作業に参加して汗を流した内容をを紹介します。玉緒まちづくり協議会の各部会から委員さんに参加頂き、大森町布引丘陵の里山広場に集合してから、玉ちゃん人形・案内看板やブロック、草刈り機・チエンソーを持って、大森城址へ向かいました。急な斜面を登り、尾根伝いに200m行くと、20分程でお城に到着。城内は、夏草が覆い茂っています、最初に草刈りを行い、その後、案内看板5本と玉ちゃん人形5体を設置しました。 2時間程で城内はすっかりきれいになりました。
玉緒地区まちづくり協議会は、今年2回の「大森城址の整備」を行い、案内板の設置・階段作りと補修・見晴らしベンチ設置を行いました。平均年齢は約70歳のまちづくり委員10名余りが麓の里山広場から20分かけ資材を運び、3時間余りで完成しいい汗をかきました。
※里山や大森城址に興味があり、参加したい方を随時募集しています。
桜並木保全整備
桜並木の整備 6月13日(日)
まちづくり協議会環境整備部は、布引丘陵沿いの「桜並木の整備」を行いました。梅雨空で今にも雨が降り出しそうでしたが、環境整備部員や地区自治会より20数名に参加して頂き、桜の寄生木や垂れ下がった枝をノコギリやなたで除去していきます。その枝を丘陵沿いの「カブト虫の寝床」へ運び、シュレッダーでチップ処理にします。作業を始めて2時間程経つと雨が降りだしてきました。それでも、それでも、軽トラ数台分ほどの伐採木材をチップにすることが出来ました。昨年は、残念ながらチップが出来なかったため、カブト虫の幼虫が育ちませんでした。今年は、7月になると自然界からカブト虫が飛んで来て、堆積したチップに卵産み付けてくれるでしょう。 来年こそは、元気なカブト虫が育つことを期待します。
子供たちに里山を知ってもらう活動
玉緒小学校の4年生を対象に、10年程前から里山とは何なのか、また自然に触れることから学ぶを趣旨に体験授業を学校の課外授業とタイアップし開催。11月2回の里山体験授業を開催し、まちづくり委員がお手伝いしてきました。毎年、蜂等の活動減少のこの時期に大森町地先の布引丘陵里山広場で行っています。最初に、まちづくり委員から「里山を守る大切さについて」話をし、里山での作業を紹介しチエンソーでヒノキの丸太を切るところを実演、その後児童一人ひとりに作業体験、木を切ってもらいます。初めは思うようにノコギリが動いてくれませんが、慣れてくると上手く切れるようになりました。切った木片は持って帰り、磨いてコースターにします。その後、マキ割りをしたり、チッパーシュレッダーで枝をチップにするところを見学してもらいました。
里山体験授業を通じて、先生より、児童と話をして、「里山フェステバルを復活させて自然と人をつなごう大作戦」と題して、里山の遊びをまちづくり協議会へ提案、里山の良さ・課題を児童に伝える活動方法を考える。幾人かの児童がまちづくり協議会の活動に参加したいと言ってきました。今は、小学生まちづくり委員はいませんが、参画してもらうことはいいと思います。まち協の里山の活動内容、小学生にはこんな事をやってほしい。又は児童がどのような事をしたいなどを聞いて、小学生まちづくり委員を検討してはと頼もしい言葉もあり、里山保全活動の地道な取り組みが、見える形になって来て居る事を感じる瞬間でした。
大森城址見学(玉緒小学校)
5月31日 大森城址の見学に玉緒少学校の3年生の子供たちが先生の引率で訪れてくれました。
里山広場に集合、天気は晴れ。里山広場で説明を聞き、大森城址に向けいざ出発。急な坂道や尾根の細い道を通り途中の木陰で休憩しながら気持ちよく上がりました。
20分ぐらいで山頂の大森城址に到着、本丸、たて堀、物見やぐら、土塁等の構造や、敵に攻撃された時に守る方法の説明を聞いてみんな興味深々でした。山頂から見える永源寺方面のきれいな景色。玉緒少学校もよく見えます。2時間ほどでしたが楽しく過ごしお昼にはみんな元気に帰って行きました。
里山まち探検(布引小学校)
6月8日、布引少学校の3年生の「芝原・柴原南まち探検」を案内しました。当日はとても暑かったですが、布引丘陵沿いの桜並木路に入ると、木陰で爽やかな風が吹いていました。初めに戦争遺跡の掩体壕に行きました。木々に覆われたコンクリート壕は、75年以上も経過しており今にも崩れ落ちそうです。児童達は、その大きさに驚いていました。次は玉緒神社です。神社の前に 「勧請縄」が吊り下がっています。村へ疫病が入ってこない様に、先人から伝っています。神社の参拝は、みんな上手にできました。最後は宮溜です。堤防を駆け上がると愛知川ダムから送られてくる水が、たくさん溜められています。宮溜は、古くから田んぼの灌漑用水としてつかわれてきました。1時間半程のまち探検でしたが小学校周辺の遺跡や神社・溜池を知る事が出来ました。
2021年12月 東近江市 今若 信雄さん
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