『人生はご恩返し』
若かった頃のことです。作家の神渡良平先生に『人生はご恩返し』の言葉をもらいました。ご著書『天命に生きる』の中表紙に見事な筆文字で書いてもらいました。
「何のために生きるか?」 この単純な問いに、明快な答えを持ち合わせていなかった当時の私は、脳天までビビッと電気が走ったような感覚を覚え腑に落ちた一瞬でした。
以来、「恩返しこそが人生」と思い聞かせながら年齢を重ねてきました。
ただ、思うに任せない身体の事情から、恩返しを行動で実践できない人もいます。そういう境涯にある少女の詩が、月刊致知にありメモ帳に残っていたので紹介します。
『ご褒美』
私は小児マヒで両手が不自由です。母と二人暮らしですが、母はいつでもどんなときでも笑顔で私を励ましてくれました。だから私の笑顔の中にいつも母が傍らにいてくれるんです。
ことわざに「笑う門には福きたる」といいますが、もしも福の神様がご褒美に「お前の両手を30分間だけ自由にしてあげる」といわれたら、私は三つのお願いをします。
一、 母の肩を按摩し、たたいてあげたい。
二、 父の仏壇に、両手を合わせて拝みたい。
三、 あたたかいご飯でオムスビを握って、母とピクニックのお弁当をつくりたい。
夢でもいいからご褒美をいただきたいです。(月刊 致知より)
自分のことでなく、ご両親のためにしてあげたいことをいつも思っているのだなあと、その優しい心を感じて目頭を熱くしました。
人間は一人では生きられません。多くのご縁やご恩を頂いて生きられています。そのことを感じとれる感性を養い、感謝の心を忘れず、恩返しのために、この心身を少しでも役立てて生きなければ…との思いを強くしてくれる「詩」でした。
(草津市:谷迫 秀行)
私もこの記事を読んで目目頭が熱くなりました。
今、特に病気もせず五体満足でいられることに感謝すると共に人のために働くことをやっていきたいと思います。
丁度、技能実習生のお世話係のお話しを頂戴し数人のメンバーを集め外国人実習生のお世話をしようと思っています。
ここでは、毎月、2,3回コラムを掲載します。
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なおタイトルを募集しましたが、掲載する内容を広げるために、「話の小窓」という抽象的なタイトルにさせていただきます。
但し、応募いただいたタイトル名に、”滋賀”や”淡海”など、滋賀支部を象徴する言葉を応募、推奨いただいてましたので、「淡海」というフレーズをつけて「淡海 話の小窓」とさせていただきます。
ご応募いただいた方々には申し訳ございませんが、ご了承のほどお願い申し上げます。