淡海 話の小窓 Vol.4

『凡事徹底』

ペンネーム:薩摩のニセドン

現役時代、毎年年末に真新しい手帳を買って、中表紙に新年の抱負を記すようにしていましたが、今はスマホカレンダーの元日欄に書いています。忘れないように毎月の一日に表示されるよう繰り返し表示の設定をしています。

巳年の来年は「当たり前のことを当たり前にやり続ける」にしました。

平凡なことだけど徹底してやり続け、良い習慣をできるだけ身に着けようと、思いを新たにしているところです。

人に出会ったら大きな声であいさつをする。

人に名前を呼ばれたら『はい』とさわやかに返事をする。

脱いだ履物は手できちんと揃え、引いた椅子は元に戻す。

何を今さら?…と言われそうですが、75歳という節目の歳を迎えた今だからこそ、人としての最低限の姿勢を整え直そうと思い立った次第です。

この三つは、誰もがいつでもできていそうな平凡なことばかりですが、私はこれができていないようになっていることに気づきました。 凡事徹底の教育を基本理念とする商学院で勤務した頃に、せっかく身につけていた良い習慣が少しずつ崩れてきていました。

先ずは、最も身近にいてくれる妻と、自宅の玄関を相手に一念発起して凡事徹底に励みたいと思います。

朝一、妻には「おはようございます」とあいさつをします。「おとうさん!」と呼ばれたら「はい!」と返事するようにします。(最初は照れ臭いと思いますが…) 

そして、玄関の履物はいつでもきれいに揃っているように心がけます。

生来の三日坊主を戒め、『継続は力なり』で一年間頑張ってみます。『本物は続く。続ければ本物になる』(東井義雄先生)です。顔を見かけたら「続いているか!」と檄を飛ばしてください。

小さな実践の積み重ねが大きな実践に至るのであり、同じ生きるなら良き習慣を身に付けて感じのいい老人に成長したいものです。

“小事よく人を表す”・・・些細なしぐさの中にその人の普段が表れます。身の回りのことをきちんとしながら、これからの人生も大切にと思う令和6年の師走です

 

 

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