2021年 7月3日(土)9:00~11:00に、第7回目の淀川水系イタセンパラ保全活動の定例保全活動に参加しました。コロナ感染拡大で第1回目~第6回目まで中止になり残念でしたが、今回は開催され、環境省生物多様センターメンバー・国交省メンバー・大工大教授・学生さん、そして松愛会大阪市内支部から山根さん・砂原さん・最上の3名が参加しました。
今年度から参加される京セラ環境保全分科会メンバーや、見学に来た旭東中学校の皆さん、そして太子橋振興町会メンバー約40名の参加で、コロナ感染対策でマスク着用したまま輪になり、一人一人が挨拶し、注意事項を聞いてから活動を開始しました。
保全活動といっても私たちの活動は主に清掃活動で地味な活動ですが、環境保全ではとても大切な活動です。
今回ワンド内6ヶ所に地引網を仕掛けて、環境省生物多様センターのメンバーや大工大教授・学生さんが池に入り地引網を回収しました。今回は6匹のイタセンパラを捕獲しましたがまだ個体は小ぶりです。その他の在来種5種類と外来種も捕獲できました。選別後に環境省生物多様センターの丸山さんから在来種の名前や生態を詳しく説明してもらい、ワンド内に多くの魚がいることが分かり参考になりました。
【イタセンパラ保全活動とは】
イタセンパラは、富山平野・濃尾平野・淀川水系の限られた水域にのみ分布する、わが国固有のコイ科の淡水魚。イタセンパラは、氾濫などによって河川の周辺に生じた「わんど」とよばれる池や湾など、流れのない場所を好んで棲んでいました。しかし、戦後の急激な環境の変化によって生息場所は次々となくなり、現在、全国の分布域において、イタセンパラの姿はほとんど見られなくなり絶滅のおそれがきわめて高い状況です。大阪の淀川には、かつて多くのわんどが連なり、わんど群として存在しました。現在、わんど群の形をとどめているのは数カ所に過ぎず、そこは全国的にもイタセンパラの主要な生息地ですが、ゴミが投げ込まれるなど生息環境の悪化が進み、早急に改善しなければならない状況になっています。
みんなと一緒に楽しく自然環境の良い場所でイタセンパラ保全活動をすることに興味がある方は参加してみませんか。
城北ワンド保全活動 大阪市内支部代表 最上 清