※国の天然記念物イタセンパラ イタセンパラはコイ科の亜科タナゴ属に分類される淡水魚で城北ワンドに生息する魚類で1974年に魚類では初の国の天然記念物指定されました、「淀川のシンボルフィシユ」とも言われています、このイタセンパラを漢字で書くと「板鮮腹」と書きます、秋の産卵時期はイシガイなどの二枚貝に卵を産みつけています、この時期の親の雄・雌の魚体の色がとても綺麗で美しものです、生まれた稚魚は貝のなかで7ヵ月間、過ごした後5月頃に泳ぎ出し4ヵ月程で7~8㎝に成長します、ブル-ギルやブラックバスに襲われたり、河川環境の変化で一時危機に陥ったこともありましたが、市民団体等による保全活動のもと旭区の城北ワンドで逞しく生きています。
このイタセンパラは生まれてから一年の生涯しかないので皆さん大切に保護していきましょう。
※城北ワンドとは
「ワンド」とは、川岸にある入江、よどみ、淵、池などの水が増えた時繋がる部分で「湾処」と書きます、環境少しずつ異なりそれぞれが小宇宙のような独自の生態系を保つのが特徴です、淀川ワンドのひとつ城北ワンド郡は明治時代に京都まで蒸気船が通行できるように、施された「ケレツプ水制」(粗染水制)という流水制御工事で土砂が推積し本流と隔離された小さな池が誕生したもの、また水がろ過されて入るので本流より水質は良好です、周辺にヨシが生育しそれが水質の浄化にも役立つているのです。
城北ワンド保全活動 大阪市内支部代表 最上 清
イタセンパラや城北ワンド保全活動について、写真付きの丁寧な説明は非常に分かり易いです。
コロナ禍・非常事態宣言下でワンド活動が自粛になるのは仕方ありませんが、多くの方が関心を持ってくれたらいいですね。