3月17日(土)15時から17時に大阪工業大学9号館で開催されたイタセンネット(淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク)の総会に参加しました。大阪市内支部からは山根さんと私の2名、パナソニックグループからはパナソニックエコリレージャパンの山口事務局長が参加されていました。
記念講演では、最初に会長の綾さんからイタセンパラの生息域が拡大してきているので喜ばしいと発表がありました。水生生物センターの内藤さんからは、淀川全域魚類調査の結果から1993年にはオオクチバスは1%しかいなかったものが2004年にはブルーギルが28%、オオクチバスが11%と外来種が増え在来種が減ってきていることから、様々な手法で外来種を取り除く活動に取り組み、素人でも地曳網による外来魚除去で在来魚の種類と数を増やすことができるとの結論を得て今日の活動に繋がっているとのことでした。本年度大阪市環境表彰を受賞された大阪市立新豊崎中学校の河合さんからは、小中学校で使用する教材の「おおさか環境科」を回覧し、イタセンネットの活動が小中学生の自然体験を通じて環境保全の認識や活動につながることを望んでおられました。
さて、2017年度の城北ワンドの保全活動については、大阪工業大学の城北水辺クラブ5名の活動の報告があり、外来魚が65%から35%に低下、在来魚は15種から20種に増加し、確認できた外来魚個体数では2016年度は約80%だったものが2017年度は約20%に減ったとありました。結論として、在来魚の種類数増加、在来魚率増加、イタセンパラ確認個体数の増加が認められたとの報告でした。
その他の報告は割愛しますが、2018年度も4月~11月の第1土曜日と第3日曜日を月2回の定例活動日として活動することに決まりました。
新年度の活動についても松愛会大阪市内支部の皆様のご支援をお願いします。
末次憲行