4月1日、本年度初回の淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク(イタセンネット)の保全活動に参加しました。松愛会大阪市内支部会員は昨年同様山根さんと末次の2人でパナソニックエコリレージャパンの山口さんも加わり、全体では40人前後が参加しました。遠くは愛知県一宮市木曽川高校の先生2名と生徒4名が見学に来ていました。
イタセンパラは天然記念物並びに国内希少野生動植物に指定されているコイ科タナゴ亜科に属する淡水魚です。近年外来種のブラックバス、ブルーギルの繁殖の影響で絶滅状態になっています。昨年10月と11月には多数の外来魚を捕獲し、一冬を過ごした外来魚がどのようになっているかが一大関心事でした。
今回ワンド内で6回地曳網をしましたが、思ったほど外来魚は捕獲できず一安心しました。全長4、5cm前後のブルーギルと淀川水系には生育していないはずのヌマチチブが確認できました。他方、在来魚は種類ごとに仕分けをし、記録後にワンドにもどします。今の時期淀川を遡上する鮎が1匹、シロヒレタビラ2匹、カワヒガイ、その他ヨドゼゼラ、ムツゴ、タモロコ、コウライモロコなど多数が確認できました。山根さんと私はもっぱら河原や水辺のごみの収集に励みました。
現在、イタセンパラは2枚貝の中で仔魚として過ごしていて、水温が20度を超える5月中旬頃には貝から出て泳ぎだします。支部の行事予定表をご覧いただき、6月3日(土)または6月18日(日)にお越しいただけるとイタセンパラをご覧になれると思います。是非一度見学にお運びください。場所は城北公園に架かっている城北大橋の淀川左岸の橋の下周辺です。
旭区 末次憲行