北大阪(北摂)の見所/歴史散歩
|
|
・大阪府豊中市上新田地区は、古代から人々の居住地として利用されてきました。新田村は、寛永3年(1626年)に山田村の新田開発により幕府直轄領として生まれ、淀藩領として明治維新を迎えました。当時、村域の大半が丘陵地で、谷筋を使って上質のコメを産出し、果樹やタケノコ栽培を営んでいました。現在、農地や山林はほとんど残っていませんが、400年の歴史をつなぐ村の姿は今なお残されています。西国三十三番札所でもある箕面の古殺・勝尾寺、その参詣でかつて賑わいを見せていたのが上新田の中央部から新千里東町へと北上していた勝尾寺街道です。地域の人たちによって当時の道標が保存され、いにしえの街道の姿をとどめています。地域には古くから伝承される祭りや行事があり、その豊かな文化が今も受け継がれています。 ・また古き良き街並みを保存する取り組みも行われています。民家の妻壁の家紋・虫籠窓・倉庫や保管庫として建てられた土蔵のこて絵・上新田天神社や眞覚寺で催される数々の伝統行事など、上新田では今も昔ながらの暮らしや文化を感じることができます。訪れる人々は、この地域の歴史と文化に触れながら、古都の風情を楽しめることでしょう。 ・・参考文献:ガイドブック「ぶらり千里」 <豊中2地区 松本俊成> |
|
~箕面萱野に広がる田園地帯と歴史街道~
・今回は私の愛犬との散歩コースの一つである、箕面市、萱野地区を紹介させて頂きます。箕面市民病院の北側に広がる、四季折々に表情が変わる田園地帯を抜け、旧西国街道沿いには、元禄の面影を残す街並みが存在します。その中の一つに、箕面市立萱野三平記念館。「涓泉亭(ケンセイテイ)」があります。
・赤穂浪士として歴史に名を刻み、俳諧の世界にも足跡を残した萱野三平の旧邸長屋門は元禄の面影を今に残す歴史遺産として、大阪府の史跡に指定されています。涓泉亭には、三平や西国街道に関する資料の展示コーナーや、句会や茶会に利用できる和室を備えています。
涓泉亭 ・開館時間 10時~17時 月曜日休館(月曜日休日の場合は翌日)
・入館料 無料
・阪急バス 「萱野三平前」停留所から南に徒歩100メートル
(箕面2地区担当 高田耕太郎)