前回、初回の山本博美さん(新生駒台)の「四国88カ所遍路」の旅行記は、旅の動機や旅の準備などと第一番と二番の札所を紹介しました。(すぐ下は初回のリンクです)
今回は第三番札所から紹介を続けます。
遍路先 難あり▲ 困難✖
- 3. 金泉寺 こんせんじ
- 7k15分(次の札所までの距離と車での移動時間)
- 鳴門市板野町大寺亀山下66 088-672-1087
■ 立派なお寺で境内には寺号の由来となった、黄金の霊水が湧き出たといわれる井戸が奉られている。また源平合戦の折、弁慶が源氏の軍の士気を高めるため持ち上げたといわれる巨石(新平家物語に登場する)が納経所の手前にある。📷仏足石
見どころ:弁慶が持ち上げたといわれる弁慶石
- 4. 大日寺 だいにちじ
2k10分
- 鳴門市板野町黒谷居内5 088-672-1225
■ 門から本堂への参道は端正な石畳が続いていて印象的。全体が古びていて逆にそれが風情。お大師さん作の大日如来が本尊。本堂と大師堂との渡り廊下に並ぶ📷33体の観音菩薩はとても美しいお姿。
見どころ:33体の観音菩薩
- 5. 地蔵寺 じぞうじ
5k15分
- 板野郡板野町羅漢林東5 088-672-4111
■ 境内中央の樹齢800年の大銀杏巨木は荘厳、また2ヶ所ある「水琴窟」の音色に心がなごむ。本堂裏の石段を上がったところの奥の院にはこの字型をした羅漢堂があり、木造では日本最大。さまざまな表情を浮かべた等身大の五百羅漢像が納まる。
見どころ:大銀杏の巨木・2ヶ所の水琴窟・📷五百羅漢像
- 6. 安楽寺 あんらくじ
1k5分
- 板野郡上板町引野 088-694-2046
■ 大師堂前に蓮の花の上に座る石仏がある。境内の池の辺にある「逆さ松」は大師の身代わりに矢を受けて大師を救った、大師お手植えの松といわれている。ここの宿坊には温泉があって人気らしい。売店も充実している。
見どころ:大師を救った逆さ松
- 7. 十楽寺 じゅうらくじ
4k10分
- 阿波市土成町高尾法教田58 088-695-2150
■ 本堂左手に安置されている地蔵尊は古くから眼病に御利益があると伝わる。このお寺の周辺は藍染めと阿波和三盆の産地。手間暇をかけて作られる和三盆はとてもまろやか。昼食は十楽寺前のうどん屋さんがお勧め。移動距離もなく時間短縮になる。
見どころ:春は花畑に囲まれる・海軍飛行予備学生慰霊碑
- 8. 熊谷寺 くまだにじ
3k10分 h110m
- 阿波市土成町土成前田185 088-695-2065
■ 参道の大きな仁王門は高さ13mで88ヶ所中最大の規模・重厚で圧倒される。多聞天と持国天がそれぞれ立つ。ここから石段を登っていくとようやく境内。さらに長い石段や坂道を登ると本堂、大師堂がある。田園風景が見渡せる。📷境内の多宝塔
見どころ:88か所中最大の仁王門
- 9. 法輪寺 ほうりんじ
5k15分
- 阿波市土成町土成田中198-2 088-695-2080
■ 田んぼの中のほぼまっ平らなお寺。校庭のような広い境内の正面に本堂と大師堂が並んで建つ。わらじが奉納されている本堂。88ヶ所中、唯一の涅槃の釈迦如来像(5年に一度のご開帳) 📷数珠がかけられた像
見どころ:涅槃の釈迦如来像
- 10. 切幡寺 きりはたじ
12k35分 ▲ - 阿波市市場町切幡観音129 0883-36-3010
■ 大師に織っていた布を差出した機織娘が即身成仏となった観音(はたきり観音)が秘仏として安置。境内にはすらりとした立ち姿の観音像もあって布を手にしておだやかな顔。山の中腹にあり333段登った境内からの眺めが素晴らしい。
見どころ:333段の階段あり。娘が成仏のはたきり観音
- 11. 藤井寺 ふじいでら
43k90分 h140m
- 吉野川市鴨島町飯尾1525 0883-24-2384
■ 四国霊場最古の仏像。本堂天井絵に迫力の📷雲竜図。寺名の由来である藤棚は大師お手植えといわれている。見ごろは四月下旬。次の12焼山寺へは寺の裏から山へ向かって行く。「遍路ころがし」といわれる厳しい道の始まり。
見どころ:天井絵に迫力の雲竜図
- 12. 焼山寺 しょうさんじ
30k60分 h800m ▲
- 神山町下分地中318 088-677-0112 境内10分
■ 標高938m焼山の8合目付近にある。遍路ころがし寺に上る途中に立つ杖杉庵はお遍路の最初の人といわれる衛門三郎がお大師様に出会えた場所。衛門三郎が持っていた杉の杖を大師が地面に立てると後に大杉となったと伝えられている。
見どころ:かって「遍路ころがし」と恐れられた寺
- 13. 大日寺 だいにちじ
3k10分 Pから境内3分
- 徳島県徳島市一宮町西丁263 088-644-0069 P15台
■ 二つの石柱が山門の前に立つ。数段の石段を上ると本堂と大師堂とが向き合う形で建つ。水かけ子安地蔵と11面観音像(本尊)が参拝客を見守る。その境内の中央に「招霊」木が根を張る。縁起木を笠のように「しあわせ観音」像が目を引く。
見どころ:合掌しているしあわせ観音
- 14. 常楽寺 じょうらくじ
1k5分
- 徳島市国府町延命606 088-642-0471
■ 急坂を登り切った所が境内。88ヶ所中唯一、弥勒菩薩が本尊。📷本堂前のアララギの霊木あり。巨大な凸凹の岩盤上にお寺が立地。歩きにくいが歩きやすく直さないところにこの寺の心意気がある。本堂、大師堂共に大きくは無いが堂々たる風格。
見どころ:巨大な岩盤上に立地、糖尿病に霊験あらたか
次回お知らせ
次回は 第15番札所 国分寺(こくぶんじ)から紹介いたします。
このような、皆様の活動を支部ホームページでご紹介したいと思います。ご意見ご要望はこちらのお問い合わせまでお知らせ下さい。
その他の山本さんの投稿記事はこちらです。
この記事へのコメントはありません。