山本さんの四国88カ所遍路 2024.5.22

 ホームページ担当の鷲見です。
 山本博美さん(新生駒台)の、歴史探訪シリーズの投稿に続き新たに「四国88カ所遍路」の旅行記をいただきました。シリーズでお届けします。今回は旅の動機や旅の準備などに続き、第一番と二番の札所を紹介します。

今回の遍路動機(なぜ今なのか)

 これまで74年間の人生を大病することなく健康で生かしてくれた。この事への感謝をお大師さん(弘法大師=空海)に伝えたく「四国88カ所」と「高野山」を遍路することにした。
加えて四国には我が両親が眠っており墓前に「般若心経」を手向けて健康な体に育ててくれたことへのお礼を伝えたいとも考えた。なのでこのお遍路は感謝の旅である。

遍路=歩くこと

 年間巡礼者数 ①歩き遍路=2~3千人 ②車遍路=20~30万人
 四国88ヶ所遍路旅は、徳島県から始まり高知県、愛媛県、香川県の札所を巡拝する。「回遊型」の参拝ルートは世界的にも珍しく、約1,300kmにわたり全ての札所を巡ることで、己の煩悩がなくなり、願いが叶うと言われている。遍路シーズンは3~4月、10~11月。このルートは弘法大師空海(774讃岐国善通寺市生まれ、835高野山で61才入滅)が開いた真言密教の霊場。霊場数は88か所、なぜ88なのか?一般的には人間の煩悩欲数とされる。霊場を回ることで煩悩が1つ1つ消えていくという。通常右回りに一周巡礼するが回り方は融通無碍。通して歩くには約50日と約50万円の費用がかかる。実際に出かける場合は宿泊予約と地図の確保を忘れないこと。遍路は早入り、早発ちが鉄則。車での遍路は「効率」を求めるより忙しい日常生活や喧騒から離れ、時間に縛られることのない「癒しの旅」にすることが求められる。

弘法大師が残した遍路10の教え・心構え(十善戒)

①不殺生(ふせっしよう) 全ての命を大切にする。
②不偸盗(ふちゅうとう) 物を盗まず、他人の物も大事に扱う。性は尊いもの。
③不邪淫(ふじゃいん) 節度を持って性を考える。
④不妄語(ふもうご) うそ、偽りを言わない。
⑤不き語(ふきご) 虚飾やお世辞を言わず本当の言葉で話す。
⑥不悪口(ふあっく) 悪口を言わず相手を思いやる言葉で話す。
⑦不両舌(ふりょうぜつ) 二枚舌を使わず温かな気持ちで話す。
⑧不慳貪(ふけんどん) 強欲にならず感謝の気持ちで過す。
⑨不瞋恚(ふしんに) 怒らず感情に流されず心を落ち着ける。
⑩不邪見(ふじゃけん) 邪な考えを捨て仏様の物差しではかる。

弘法大師が残した遍路心得(三信条)

①摂取不捨のご誓願を信じ同行二人の信仰に励もう。
 悩み苦しむ人が一人もいなくなるまで見守り救い続けるという弘法大師の言葉を信じ、そばに大師が寄り添っていてくれることを感じて巡拝する。
②何事も修行と心得て愚痴、妄言を慎む。
 巡拝中に起こるアクシデントや嫌なできごとも修行と受け止める。逆境を生かすも殺すも考えと行動できまる。
③現世利益の霊験を信じ、88使の煩悩を静める。
 この世で受ける仏の恵みを信じ、絶え間なく湧き起こる欲望の波を静めよう。

四国88か所遍路-遍路計画

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四国88か所遍路-遍路ガイド

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四国88か所遍路-出会った人

(山本さんより一覧をいただいていますが、本シリーズの
 最終に
掲載させていただきます。編集者:鷲見)

遍路先  難あり 困難


1. 霊山寺 りょうぜんじ
 1k5分(次の札所までの距離と車での移動時間)
四国88カ所遍路

1番霊山寺 多宝塔

徳島県鳴門市大麻町坂東塚鼻126  088-689-1111
 
■ 霊場番号順に遍路する場合ここが「発願の寺」。天井を埋め尽くす灯籠で荘厳な雰囲気が漂う。「一番さん」と親しまれ様々な思いを持った参拝客の姿が絶えない。ここで遍路用品も揃えられるが事前準備しておく方が効率的。縁結びの観音様。
 見どころ:本堂の天井を埋め尽くす灯籠

 
 

 


2.極楽寺  ごくらくじ
 3k10分
四国88カ所遍路

2番極楽寺 長命杉

鳴門市大麻町檜ダンノ上12  088-689-1112
 
■ 赤い仁王門が印象的。山懐に抱かれた静かなお寺。手洗場横の弘法大師お手植えの長命杉が有名。山門から本堂に続く庭園が見事な寺。屋島の合戦で義経が戦勝祈願。弁慶が力自慢で大石を持ち上げた伝説が残る。
 見どころ:大師お手植えの長命杉

 


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