■ホームページ担当の鷲見です、お待たせしました。
この記事では前回掲載した「山本さんが選んだ実戦城郭ベスト41位~50位」に続き、51位から60位を掲載します。
★ 山本さんが選んだ実戦城郭ベスト51位~60位 ★
- 51.浪岡城
-
青森県青森市 城主:北畠顕村 北畠親房の子孫
国史跡、続日本100名城
■河岸段丘を利用し「浪岡御所」とも呼ぶ平城。二重堀で分けられた8館(郭)が扇状に広がる形が特徴。9代顕村が津軽為信2300に攻められ落城。調査出土した4万点のうち2割が中国製陶磁器で文化の高さを示す。南北朝時代に後醍醐天皇を助けた北畠親房、顕家と繋がっており感無量。雑草で遺構が判別せず残念。
- 52.岩切城
-
宮城県仙台市 城主:留守顕宗
国史跡、山城100名城
■南北朝時代に留守氏が標高106mの高森山に築城。山頂から伸びた尾根に曲輪を配した大きな山城。1351観応の擾乱が東北にも波及。尊氏方についた留守氏は籠城し対抗するも百余名が討死落城。この戦いで勢力を失い内部も分裂。広い本丸は手入れも行き届いて心地いい風と眺望が楽しめる。
- 53.知覧城
-
鹿児島県南九州市 城主:知覧忠信
国史跡、続100名城、山城100名城
■シラス台地の崖を利用しその規模・まとまり・残りの良さで南九州を代表する山城。城の構造は,本丸・蔵之城などを中心とした曲輪群(平坦地)とそれを取巻く周辺の曲輪群から成る。城と城の間には深い空堀がめぐり,それぞれが独立しているのが特徴。伊集院氏との間で争奪戦を展開。近くの武家屋敷群は重伝建で興味深い。
- 54.長谷堂城
-
山形県山形市 城主:志村光安
■城は標高229mの山頂にあり。西軍の上杉景勝(120万石)が2万で東軍の最上義光(24万石)を侵攻。城守光安は約1000の手勢で篭城しつつ山裾のぬかるみで前進できない上杉勢を攻め立て悩ませた。関ヶ原の西軍が敗北し上杉勢も撤退。上杉家は米沢30万石へ減封。本丸からの眺望はよく山形市内まで見える。
- 55.鎌刃城
-
滋賀県米原市 城主:堀秀村
国史跡、続100名城、山城100名城
■標高384m。湖北と湖南をつなぐ要衝として、北近江の京極氏・浅井氏と南近江の六角氏がその領有をめぐって争奪戦を展開。城主の堀氏は浅井氏を裏切り長政に攻められ落城。石垣、堀切、曲輪などが見事に残り迫力満点でその規模は湖北でも最大級。 眺望も素晴らしい。
- 56.飯盛山城
-
大阪府大東市 城主:三好長慶
続日本100名城、山城100名城
■標高315mの飯盛山にあり摂津河内一帯を支配した三好氏の居城。1562畠山高政が長慶の弟実休を討ち取り飯盛山城への総攻撃を開始したが背後から長慶の弟安宅冬康や松永久秀の援軍が襲いかかり長慶も狭撃して畠山軍を撃退。2年後長慶は43歳で病没。本丸からは大阪平野の絶景が広がる。
- 57.龍王山城
-
奈良県天理市 城主:十市遠忠
山城100名城
■大和三大山城の一つ。標高586m龍王山に1536築城。南北2箇所の城にわかれた別城一郭の構えで中世山城の原形がよく残る。北城が本城で南城が詰めの城。十市氏は大和国内の勢力争いで筒井氏を経て松永久秀の配下となる。南城は視界が開けており大和盆地を一望できる。
- 58.古宮城
-
愛知県新城市 城主:武田信玄?
続日本100名城
■武田流城の最高事例の1つ。信玄が徳川家康の領地に攻め入ろうと築城した東三河侵攻の拠点城郭。城の規模は250m×200mほどで全山を要塞化し土塁の上や丘陵地の高台から敵の正面や背後、側面から弓矢を放つなど四方八方から大勢の敵に一度で対応できる防備に優れた縄張りが読み取れる戦国の名城。
- 59.菅谷城
-
埼玉県嵐山町 城主:畠山重忠
国史跡、続100名城
■鎌倉時代初期に武蔵で最大勢力を誇った名将・畠山重忠の居館。後、太田資康が扇谷上杉家の拠点の河越城に対する押さえとした山内上杉家の拠点。本郭の東西南北とも堅い防御を固めた平城。特に良好に残る土塁は比高が4mもあり圧巻である。関東特有の土の城で見応えがある。
- 60.一宮城
-
徳島県徳島市 城主:三好康長
続日本100名城
■阿波九城の一つ。標高144mの主郭に巨大な石垣遺構が残る。徳島県内で最大級の山城。1582年三好康長が織田政権の四国進出の先軍として阿波国に入国、城を収めた。ところが本能寺の変で急ぎ上京。この機会に長宗我部元親は2万3千兵で阿波に侵入、阿波国を平定。主郭からの眺望はまずまず。
(注)城の日付け付き写真はホームページ担当鷲見の所有する画像です。
「山本さんが選んだ実戦城郭ベスト1位から60位」のシリーズは今回の60位をもって、一旦終章とさせていただきます。
このような、皆様の活動を支部ホームページでご紹介したいと思います。ご意見ご要望はこちらのお問い合わせまでお知らせ下さい。
その他の山本さんの投稿記事はこちらです。
この記事へのコメントはありません。