■ホームページ担当の鷲見です、お待たせしました。
この記事は12月に掲載した「山本さんが選んだ実戦城郭ベスト10」に続き、11位から20位を掲載します。
★ 山本さんが選んだ実戦城郭ベスト11位~20位 ★
- 11.高天神城
- 静岡県掛川市 城主:武田勝頼
国史跡、続日本100名城、山城100名城 - ■「高天神を制するものは遠州を制する」とまでいわれた重要拠点。徳川・武田の両雄が激しい攻防戦を繰り広げた決戦場。三方が断崖絶壁で天然の要害。東海一の堅塁を誇った山城であったが家康の兵糧攻めに援軍送れず落城。甲斐の国から遠く離れた地なのに武田方のすざまじい欲望が見える。
- 12.岡城
- 大分県竹田市 城主:志賀親次
国史跡、日本100名城、山城100名城 - ■800年間の歴史あり。再三に亘り島津軍を撃退。標高325m三の丸の石垣は目もくらむ高さと角度に、“地獄谷”とも呼ばれ圧倒される。名曲「荒城の月」を生んだ天空の城。眺望もよく本丸から久住連山が望める。耳を澄ますと風に吹かれた松の葉音。「岡城跡の松籟(しょうらい)」として「日本の音風景100選」にも選定。
- 13.小谷(おだに)城
- 滋賀県長浜市 城主:浅井長政
国史跡、日本100名城、山城100名城 - ■標高約495m日本五大山城のひとつで琵琶湖も望める。長政とお市の方との悲劇の舞台。織田と姻戚関係になり安泰かと思いきや朝倉との義理が捨てられずお市を信長に返した後、自害。裏切りが横行した時代の中にあって正統派を貫いた長政の生き様が光っている。
- 14.備中高松城
- 岡山県総社市 城主:清水宗治
続日本100名城 - ■深い堀と自然の沼沢地で堅固な要塞なるも逆にこれを逆手にとられた水攻めで孤立。水没した城郭は自由を奪われ戦力を喪失。両軍が見守る中、城から漕ぎ出した船上で家臣の安堵と引き換えに城主切腹。攻め手の戦略勝ちであるが現地ではわかりにくいのが残念。
- 15.都於郡(とのこおり)城
- 宮崎県西都市 城主:伊東義祐
国史跡、山城100名城 - ■日向国の大半を領し伊東48城と呼ばれる城の本城で約240年間の居城。深い空堀によって5つの曲輪がそれぞれ独立する形になっている。島津氏との戦いに敗れ日向を捨て豊後に脱出。大安寺の東丘には伊東氏歴代の墓所を残しており戦国の無情さを感じさせる。
- 16.城井谷(きいだに)城
- 福岡県豊前市 城主:宇都宮鎮房
- ■鎮房は16代当主。城井谷渓谷の奥深くきんちゃく形の地形と天然の大岩を利用した詰城は難攻不落の要害。秀吉の九州征伐に伴い伊予国への国替えを命じられるも鎌倉以来390年間父祖伝来の地を動かず。豊前を授かった黒田氏の謀略により謀殺、一族郎党皆殺しの悲劇となる。戦国の哀れを誘う。
- 17.躑躅ガ崎館(つつじがさき)
- 山梨県甲府市 城主:武田信玄
国史跡、日本 100名城 - ■信虎、信玄、勝頼と3代に渡り武田家当主の居館で63年間、甲斐武田家の本拠。「人は石垣」と言った信玄らしく戦国期なのに平城。守より攻を本文とし侵攻されたこと無かったが勝頼は家臣に裏切られ惨めな終焉を迎えた。景徳院の墓(勝頼・夫人・信勝)を見ると余りに悲しさを誘う。
- 18.新井城
- 神奈川県三浦市 城主:三浦道寸
- ■半島の切り立った断崖突端に位置し、三方を海に囲まれ強力な水軍を持ち難攻不落。北条早雲に対抗3年籠城するもついに力尽き道寸・義意父子自刃。平安時代から続いた名門・相模三浦氏終焉の地となる。辞世句は「討つ者も討たるる者も土器(かわらけ)よ くだけて後は もとの土くれ」。兵どもが夢の跡である。
- 19.海津城
- 長野県長野市 城主:武田信玄
国史跡、日本 100名城 - ■信濃の奥深く川中島の武田方最前線基地。川中島平全体をにらむ戦略的重要な地点にあり3方を山に囲まれ1方に千曲川が流れる自然の要害。激戦となった第4回川中島合戦ではここから全軍出撃。信玄の並々ならぬ信濃攻略の野望が伺える。
- 20.五稜郭
- 北海道函館市 城主:不明
国特別史跡、日本 100名城 - ■国内では珍しい守備側の死角を防ぐ西洋式星形要塞。「五稜郭の戦い」は旧幕府軍3500が新政府軍1万に最後の抵抗を見せた戦いであった。新政府軍の大砲攻撃など圧倒的総力の違いには勝てず星形要塞の特徴を殆ど生かすことなく陥落。
(注)城の日付け付き写真はホームページ担当鷲見の所有する画像です。
ご閲読ありがとうございました。
次回「山本さんが選んだ実戦城郭ベスト21位から30位」は少し間が開きますが、5月27日支部大会終了後のタイミングで掲載させていただきます。
前回掲載の1位~10位の記事はこちら↓からご覧下さい。
最新掲載の21位~30位の記事はこちら↓
このように、皆様の活動を支部ホームページでご紹介したいと思います。ご意見ご要望はこちらのお問い合わせまでお知らせ下さい。
その他の山本さんの投稿記事はこちらです。
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