山本さんの歴史探訪旅行記
・8分割7日目 42-44
ホームページ担当の鷲見です。
先に掲載した山本さんの歴史探訪旅行記は47箇所の解説を1ページに掲載しましたが、長すぎて下まで読みきれないとのご意見もあり、8日の旅を8ページに分割しました。参考までに、旅先をプロットしたGoogleマップを添付しました。
歴史探訪 浜松 新城
- 42.
高根城
比高173m 難易度1
静岡県浜松市天竜区水窪町(みさくぼ)地頭方230
P20台
- 今より600年前の南北朝時代に国人領主奥山定則が後醍醐天皇の孫・伊良親王を守るため標高416mの山上に築城。麓には河内川と水窪川が流れ天然の堀で絶好の立地。その後、奥山氏は今川氏に属して勢力を広げたが桶狭間合戦後に今川氏が没落すると一族は内部分裂。1570年~1573には武田氏が遠江に侵攻、城も武田氏の手に落ちた。1572信玄が西上した際、2万5千の大軍が青崩峠・兵越峠を越えて高根城下を通過、二俣城を抜けて三方ヶ原の戦いで、徳川家康を破ったのは有名な話。武田の軍勢も茅野からはるばる良く来たものだと感心。現在は史跡公園で登山道が整備された。向市場駅から南方に入って行くと案内板がある。登山口から本丸まで約20分。町が一望できる。
- 42-1.
山住神社
静岡県浜松市天竜区水窪町山住230
スーパー林道天竜線:53km(道幅1車線と狭いが全線が舗装) - 神苑には樹齢約1300年の老杉が2本茂り、初夏の頃より仏法僧の鳴声が聞こえる。標高約1107mの山住峠の山頂にあるこの神社の起こりは709年に伊予の国(愛媛県)大山祇神社を勧請したと伝わる。1572徳川家康が三方原の戦の際に武運長久を祈願しその後奉納された二振りの刀剣は宝物として神庫に納められた。太平洋戦争の終わり頃まで県社にも指定、北遠の山頂には珍しい荘厳な社。スーパー林道天竜線は風光明媚。
- 42-2.
秋葉山本宮秋葉神社
静岡県浜松市天竜区春野町領家841 (上社)
- 東海随一の霊山との呼び声も名高い秋葉山(885m)を神体山と仰ぎ山頂に上社、山麓に下社が鎮座する古社。火防の神で知られた全国にある秋葉神社(400社)の総本宮で創建は709年と伝わる。中世には「秋葉大権現」と称してその御神徳は国中に知れわたり朝廷からは正一位の神階を賜り著名な武将からも数多くの名刀が寄進された。更に江戸時代には全国に秋葉講が結成され、街道は参詣者で賑わった。今なお古式の祭儀がそのままに営まれ、全国津々浦々より崇敬されている。
- 42-3.
清瀧寺(せいりゅうじ)
(徳川信康霊廟)
- 信康(21才)は徳川家康公の長男で織田信長に謀反の疑いをかけられ二俣城で切腹した悲運の武将。母は今川家の一族関口義広の娘築山御前だが信康切腹17日前に浜松移動の途中に討たれた。寺は二俣城の尾根つづきにあり近く天竜川から城に水をくみ上げた井戸櫓の復元あり。
- 43.
新城城
大善寺(亀姫の墓)
愛知県新城市石田万福
大善寺:新城市西入船22
- 長篠の戦いに勝利した後、奥平貞昌は信長の信の字をもらって信昌と改め、1576家康の命により新城城を築城。長篠城からこの新城城に移り住み家康の長女亀姫(後の盛徳院)を正室に迎えた。その後新城城は一時天領にもなりながら1648菅沼定実が丹波亀山から7000石で入城し、明治まで続いた。現在は空堀のみを残すものとなっており他の土地は市役所、中学校、小学校となっている。
近く葵の紋を使用した大善寺には亀姫の墓(五輪塔)が残る。さらにこの寺は菅沼家の菩提寺でもあり初代定実から11代までの歴代墓が残る
- 44.
野田城(信玄が攻めた最後の城)
別名:根古屋城
比高18m
愛知県新城市豊島竜谷 5-14
野田城駅から徒歩15分
- 1505菅沼氏が南東に向かって半島状に伸びた台地上に築城。1572年9月、武田信玄は西上作戦を発動し徳川家康の所領に3万の軍勢を率いて攻め込む。1573年1月三河へ進入。徳川方の三河における属城の1つである野田城を包囲。この城は小さな城だが河岸段丘の地形を利用したもので攻め口が限られ武田の大軍を相手にするには有利な構造。武田方は力攻めにはせず水の手を切り落城に追い込む作戦を採った。結果、城兵の助命を条件に開城降伏した。が信玄は持病が悪化、甲斐へ引き返しの途上「駒場」で没した。現在は本丸が間伐され井戸や土塁などの遺構が見学可能で公園として整備されている。本丸へは道路に面した場所に案内板がありそこから階段を介して入れる。本丸の西側に「信玄を狙撃した場所」と伝わる所がありその対岸の法性寺の上の所に「信玄が狙撃された場所」と伝わる場所があり案内板もある。
- 宿泊7 5月21日(土)
道の駅「つくで手作り村」
愛知県新城市作手清岳ナガラミ10−2
標高530m
0536-37-2772
9:00~18:00 無休
普通車:117台 - 山道をくねくねと曲がって標高550mの高原にある。手作り村の基本コンセプトは「農業・自然・手作り」。新城市の農林業と豊かな自然、都会では味わうことのできない素朴さや、やすらぎを体験できる。お勧めは人気の五平餅、ハヤシライス800円など。近くに作手歴史民俗資料館(新城市作手高里字縄手上35)がある。入館料無料。昔の民具やはく製の鳥たち、作手の歴史に関するものが時代ごとに展示されている。
このように、皆様の活動を支部ホームページでご紹介したいと思います。ご意見ご要望はこちらのお問い合わせまでお知らせ下さい。
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