2021.01.27 奈良の民話/伝説, 投稿, 本部掲載 【奈良の民話/伝説⑥】柳生石舟斎と一刀石 「柳生石舟斎と一刀石」 奈良市柳生町の「芳徳寺」(柳生家菩提寺)から約700m離れた戸岩谷に「天石立神社」(あまのいわたてじんじゃ)があり、その奥に約7m四方で中央から2つに割れた巨石があります。 これが「一刀石」と呼ばれ、最近では人気アニメ『鬼滅の刃』聖地巡礼の地として人気のスポットとなっているそうです。 伝説のあらすじは写真の下にありますのでご覧ください。 (なお、写真は2018年6月に撮影したものです) 「一刀石」 「天石立神社」 「天石立神社」は本殿がなく、巨岩を直接拝するそうです 《伝説のあらすじ》 むかし、柳生宗厳(むねよし)というものすごく強い剣術づかいがいました。やがて戸田一刀斎という先生を打ち負かすほどの腕前になり、うわさをきいて方々から腕自慢が柳生にやってきましたが、宗厳に勝てるものが一人もいませんでした。 ある日、東国から上泉伊勢守秀綱(こうずみいせのかみひでつな)が柳生にやってきました。秀綱は新陰流という剣法を編み出した名人で、剣豪同士の一騎打ちは秀綱の神業のような剣法の前に、宗厳は簡単に一本を取られました。宗厳は秀綱の弟子にしてもらい、それからは雨の日も風の日も休む暇なく修行に励んだそうです。 すると、ある夜、天狗が出てきて宗厳に襲い掛かりました。宗厳は、この天狗を「えいっ」と一刀のもとに斬り捨てました。あくる日に行ってみると、天狗はいません。ただ、そこにあった大きな石が真っ二つに斬れていました。 それで、その石を「一刀石」と呼ぶようになり、その石には今でも天狗のつけた傷跡が残っているそうです。 宗厳は鍛錬を続け、望みどおり日本一の剣豪になって、のちに名を柳生石舟斎と改めたそうです。 (2021.1.27 小西 宏明) 奈良の民話/伝説, 投稿, 本部掲載 コメント: 0 【視聴者募集】オンラインイベント~あなたにとっての「ス…前の記事 【活動報告】2021年1月27日(水)第402回わかく…次の記事
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