地元の話 No.2
元11地区委員 早瀬 智恵
門真市の南部に位置する、三島神社境内を覆う巨大な、 楠は樹高24.4m、樹囲12.5mで根元に多数の瘤を有し、幹から伸びる枝の太さは見る者を圧倒する 姿である。
この幹の根元には左将千種有文の歌で 村雨の雨宿りせし唐土の松に劣らぬ楠ぞこのくす」三島神社 の歌碑が建てられているのも有名である。
この楠は昭和13年、当時の文部省(現、文部科 学省)から、天然記念物として認定され、銘木として 広く知られていたが平成元年4月12日大阪府緑化 推進委員会主催で府下200ヶ所の候補地から投票によ り第一位にえらばれたことが新聞、テレビで報道され たことから当時の岸大阪府知事をはじめ、多くの学者 や知名人が訪れていたが、昨年8月18日付け日本経済新聞の「神秘な巨木べスト10」にとりあげられて から、ミステリ-ゾ-ンとし若い女性の見学者も増えてい る。
三島神社は、古くは山王権現と称したが、近江の国の 山王総本宮、日吉大社から御分霊を勧請し氏神とされ、 明治3年4月に今の神社名に改められた。