今回の講演会は、3月27日(月)にラボール京都にて、30名の会員出席で開催しました。講師は、「笑顔の時間」代表、表情筋セラピスト&スマイルアドバイザーの、上田真弓様です。講演タイトルは、「『生涯笑って健康』~顔体操で心と体の若返り~」です。上田講師は、大阪府豊能郡にお住まいで、ご家族はご主人と3人のお子様と一人のお孫さんの居られる、56歳の大変明るく元気な笑顔一杯の女性です。最初にご自身のプロフィールを紹介されました。保育士、トリマー、ヘルパー職を経て、「表情筋セラピスト」の公認インストラクターのライセンスを取得され、主に企業の社員研修や各種講演にて活躍中で、14年間のキャリアをお持ちです。これまで支えてくれた多くの方々に感謝の思いを込めて、心からの「笑顔」で人生を過ごして欲しいと願われて、笑顔の心と大切さを様々な角度から伝えるスマイルアドバイザーとしての活動を開始され現在に至ります。
講演の冒頭に、「今日は20歳若返って帰っていただく」と宣言されました。生涯笑って健康に過ごすために、先ず理論面から事例を挙げて詳しく説明されました。「笑いの効用」では、笑いが体に与えるよい影響として、(1)酸素摂取量増大―全身の活性化 (2)血流増大―認知症予防、脳梗塞予防(3)血糖値低下ー糖尿病予防 (4)NK(ナチュラルキラー)免疫細胞増加ーガンの予防 (5)脳内麻薬生産ー鎮痛作用(6)気(エネルギー)の流れがよくなる (7)その他ー医療費の削減、副作用なし を説明されました。話の中で挙げられる事例がどれもなるほどと思わせ、笑いを誘うユーモアたっぷりで、先生の世界にドンドンと入って行きます。例えば、男女の平均寿命は、男82歳、女88歳ですが、配偶者を亡くすと男は5年しか生き延びないが、女は15年も生き延びる。健康寿命は、男72歳、女75歳。ガンになる率は、男49&、女37%。ピンピンコロリと死ねるのは20人に一人 等です。次に「表情筋(顔の30種の筋肉)ストレッチの効果」ですが、美容面・健康面・精神面その他の多くの効果が得られますが、「表情と脳のメカニズム」との関係では、笑いにより分泌される幸せホルモンのプラス作用を再認識しました。「笑顔の効用」には、(1)顔面フィードバック効果ー~楽しいから笑うのではなくて笑うから楽しいのである~ (2)ミラー効果―~表情はよくも悪くも伝染する~、表情ぐせ=感情ぐせ、50歳以上になると真顔でも怒った顔になるので、努めて「作り笑顔」を心掛けることが大事である。
続いては、笑顔を作る実践メニューの紹介と実践です。「笑顔のラジオ体操メニューと効用」では、伸びストレッチ、お顔のタッピング、顔風船、ベロの運動、笑顔トレーニング、笑顔の発声 が紹介され、手鏡で自分の顔を見ながら実際にやって見ました。「鏡笑法」で作り笑顔をチェック、口輪筋の強化、舌先の正しい位置により舌根沈下や低位舌を防ぐ、手首を50回右左交互に回す(全身の血流が良くなる)などです。効果は抜群でいいことばかりです。次は、「笑顔の発声」です。割り箸(割らずに)を縦に使って歯と唇で挟んで「お あ/お え/う い」と発声します。唇と頬を縮めて伸ばす運動になり、ボイストレーニングにもなります。「ア エ イ エ イ」や「ハッピー、ラッキー、ウィスキー」「ニンニンニキニキ」を発声するのも笑顔作りに効果があります。続いて全員で「お座敷小唄」の替え歌で「20歳も若返り小唄」を大きな声で歌いました。
最後に、「認知症にならないために何をしたらよいか?」について、アドバイスを受けました。(1)1日30分程度の有酸素運動ー一定のリズムでウォーキング、ジョギング、水泳、踏み台昇降等(2)より効果的なのはプラス頭を使うことーテーマを決めてしりとり、引き算、足し算 (3)充分な睡眠ー7~8時間、肥満防止。他にも毎日同じ時刻に寝て起きる、日光を浴びる、遅い食事は駄目、寝る間際までTV,パソコン、スマホは駄目、チラシを見て、例えば「キャベツ一個98円」と声を出して言う 等色々と教えていただきました。高齢者にとってこれからも老化防止対策として、「生涯笑って健康」を維持するために、今日の講演内容をよく理解して、日常の生活の場で地道に毎日実践して行くことが何よりも肝要です。さあ!今日から始めましょう。家族も巻き込んで一緒にやるもよし、一人でやるもよし。さて、20歳若返りは達成できたでしょうか?次回の例会時に、実践の確認と効果測定を相互にしてみたいと考えています。 上田真弓先生、本当に参考になりました。大変有難うございました。
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