2021年3月29日(月)に、ラボール京都にて、金森たかこ様に『「また会いたい人になる」大人のマナーと「元気になる!」ボイストレーニング』と題して、ご講演をしていただきました。コロナ禍の影響を受け、1月の講演が中止・延期となったため、11月以来4か月ぶりの例会開催となりました。今回は、コロナや季節の変わり目の影響もあり、35名と若干少な目の出席者数でした。金森様は、大阪府出身、京都市在住。ハウス食品人事部で人材育成。秘書業務などに携わった後、フリーアナウンサーとして独立。ニュース・情報番組をはじめ、テレビ・ラジオを中心にインタビューアー・司会・ナレーションなど、関西を拠点に声や話し方、コミュニケーションの仕事に携わって来られました。その後、ビジネスマナー講師として、企業や行政機関。教育機関などで講演・研修・コンサルティングをされています。著書も数冊出されており、「入社1年目ビジネスマナーの教科書」は、10万部を突破したベストセラーになっています。
講演には慣れておられるので、大変歯切れのいい、聞きやすい、飽きさせない、愉しい講演でした。先ず最初に、「好かれる人柄 ベスト3」は何かと、私達に問い掛けられました。流石に人生の経験者ぞろいの会員から、的確な答えが返りました。
①自分から挨拶してくれる人
②返事をしてくれる人
③笑顔の明朗な人
でした。どれも誰にでも簡単に出来ることばかりですが、実行できているかは自分に素直に問うてみるしかありません。「あとよし言葉」(後に良い言葉を言う)も紹介されました。言い方ひとつで相手に与える印象が変わるということを肌で感じることが出来ました。「若者の3Dことば」(でも・だって・だけど)に対して、大人が使わない方がいい言葉として、「どうせ」「どこも」も紹介されました。
次に、年配の人にとって、「また会いたくなる人ってどんな人?」と尋ねられました。
①偉ぶらない人
②くよくよしない人
③心の若さを保っている人
④お洒落心を忘れない人(清潔感のある人)
⑤ほめ方が上手な人(相手を認める)
等が挙げられました。どれだけ実践できているでしょうか?また、「挨拶」は禅語から来ていて、「心を挨(ひら)く」、「相手に拶(せま)る」という意味だと知りました。「礼儀」は、心を形(型)にして行うこと です。言葉の意味を知れば、これからの自分の行動に活かせますね。「笑顔は知性」という言葉は印象的でした。「笑顔」は人を引き付ける「対自」「対他」効果があり、感情をコントロールする「知性」が働かないと表現出来ません。感謝の気持ちを、言葉でしっかり相手に伝えることが、如何に大切であるかを再認識しました。
次に、「ボイストレーニング」です。コロナ禍の状況下ですので、余り大きな声を出しては出来ませんでしたが、「人は口から老いる」という言葉には実感が伴い、口や舌の筋肉を鍛えることが、今の私達には大変大事であると再認識しました。老人に多い「誤嚥性肺炎」の防止にも役立つ、「レロレロ体操」(舌)、「パラピリ体操」(唇と舌)、「アイウベ体操」(のど、あご)、「パタカラ体操」(唇、舌、のど)を実際にやって見ました。お風呂場でやると、より効果が上るそうです。他にも、「付け足し言葉」、「早口言葉」も紹介され、口、唇、舌をしっかりと動かして愉しく元気よく喋ることの重要性を訴えられました。最後に、「腹式呼吸」(鼻から息を吸って口から出す)の極意(吸:3、止:2、吐:10)を授けていただきました。2時間半の講演時間があっという間に終わり、皆さん笑顔で散会しました。
金森先生!有難うございました。 以上