先日、情熱大陸という民放の番組で、千葉大学医学部附属病院の総合診療科のことを放送していました。診断に特化したセカンドピニオン外来で、総勢21人の医師がチームで診療にあたり、他の病院で病名や原因を特定できないような原因不明の症状に苦しむ数多くの患者さんを救う最後の砦です。
循環器内科、呼吸器内科、整形外科などの細分化された視点だけに囚われず、横断的・多角的に患者を診療し、長時間かけて、まるでシャーロック・ホームズが真犯人を見つけ出すように問題を解決していきます。
その中でとても印象に残った話がありました。男子中学生が陸上競技の大会の日に足がつり、それ以降歩けなくなってしまいました。他の病院ではまったく原因がわからず、車いすで訪れたのです。
やはり診察しても体には何の異常もありません。そしてスタッフの整形外科医が、足先を曲げたり、ふくらはぎを押したりして問診しながら、その中学生に、「論理的に矛盾がある」事を伝えたのです。
一週間ほどして再診に訪れた中学生は、車いすではなく普通に自分の足で歩いてやってきました。
スタッフが大変驚いたことは言うまでもありません。
結局、彼はトラウマや思い込みで足が動かなくなっていたのです。論理的矛盾に気が付いてその呪縛が解け、“正常”に戻ったのです。
この話はマイナスからゼロに戻った例ですが、ゼロからプラスに行けるものを自ら“無理”と思い込んでいる場合もあるのではないでしょうか。
水槽にカマスと小魚を入れ、透明のアクリル板で仕切っておくと獰猛なカマスは小魚を餌として食べようとしますが、何度も何度もぶつかっているうちに、ついには諦めておとなしくなります。
次にアクリル板を取ってももう小魚の方へは行きません。
我々も、例えばテニスにおいても「それは無理」と自分で勝手に思い込んでチャレンジすらしないようなことがあるのかもしれません。
みなさん、テニスに限りませんが、自分で思い込みを作らず、どんどんチャレンジしていきましょう。
梅雨の6月は7日(6名)、14日(11名)実施、28日は雨天中止となりました。
この記事へのコメントはありません。