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水墨画で描く淡路島(淡路地区・川﨑正晴)


兵庫西支部淡路地区の川﨑です。3年前一度『コロナ渦中での過ごし方』で便りをさせて頂きました。

現役終了時、門真市松心会館で水墨画部員から声を掛けられて近畿部会水墨画部に入部しました。丁度郷里・淡路島に転居する時期でしたが淡路島から月2回の頻度で門真(松心会館)&守口市へ通い続けて11年間になりました。入部して1年以内の作品展で未経験寸法の15号サイズの臨画作品『人生楽日』に取組み想像以上の出来映えに感動したことが、水墨画に没頭する契機となりました。

水墨画の作品は写真や他の絵画では表現できにくい絵を作り出すように感じています。描いた直後、乾燥後、裏打ち後、額に収納後のそれぞれの作品印象が全然違います。絵画など縁遠い私にとってその出来映えが強烈なインパクトになりました。年2回の展示会(松心会館と守口ホテル)に淡路島観光大使と揶揄されるように淡路島作品づくりを心掛けました。水墨画は写意図ですので、写真に沿って描くと厳しい叱責のご指導を受けました。淡路島では絵を展示させて頂く機会が多いのでありがたく展示させて頂いております。最近では絵を意図通り描く要因の幅と深さに気付き始め完成時の感動もまたひと味違った思いがします。

『青春とは・・・』(松下幸之助/サミュエル・ウルマン)の先人の教えから、感動・感激ができることは、心の若さを維持出来ていると自答しています。第二の人生を楽しく有意義なものになるよう頑張りたいです。

尚、以下の作品は年代順に並べておりませんので、習熟の進歩がわかりずらくなっておりますことをお断りしておきます。

(淡路地区・川﨑 正晴)


①『磯の香り』
春 干潮時浜辺に現れる磯は海の香りをはじめ多くの幸を提供してくれる。


➁『懐古漁村』
昭和30年代初冬、淡路西浦の船持ち漁師は冬場牡蠣漁に生計を立てていた時代があった。
漁師の家族達は収穫した牡蠣を浜辺で処理していた情景を描いた。
海女や作業を覗き込む子供達の表情が思い出される。


③『桜の大樹』
淡路 洲本市宇原地区 樹齢85年の桜の大樹。満開の桜を支える4本の幹の木肌模様。


④『春の札所』
淡路島の花の寺・二十五番札所。登り山道は 桜並木の名所でもある。


⑤『春を待つ漁港』
冬場の冷たい西風が吹く漁港。鰆漁で賑わう春が待遠しい。


⑥『神の岩』
淡路島 沼島の上立神岩を描きました。
白い波しぶきの沖に鎮座する神の岩 国生みの島を代表するモデルの1つでもあります。


⑦『早春のイカナゴ漁』
西風未だ止まぬ春先、淡路島西浦にイカナゴ船団が現れる。
漁業環境の厳しさに思いをはせる。


⑧『断崖の上から』
福良港の出口にある釣島鼻灯台は断崖上にあり、鳴門海峡を往来する船舶の安全航海を見守る姿は雄大である。


⑨『釣島鼻展望』
淡路島福良港の出口に当たる釣島海岸から鳴門海峡を望む景観である。
鳴門の潮に洗われた荒々しい岩肌が景色を際立たせている。


⑩『波 濤』
磯の岩群に勢いよく打ち寄せる波の激しさを描きました。波しぶきに工夫を凝らしました。


(編集者記)今回はここまでです。次回をお楽しみに!
感想などを下記のコメント欄に記入頂くと幸いです。
また、皆さまの投稿をお待ちしております。色々なご趣味を掲載し、仲間づくりにも寄与します。
ご気軽に地区担当役員までお声掛けをお願いします。

以上

コメント

  • コメント (8)

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    • 井出 今朝範
    • 2023年 4月 29日

    水墨画やったことはありませんが素晴らしい出来栄えに関心させられました。

      • takenaga
      • 2023年 4月 29日

      井出様
      兵庫西支部ホームページ責任者の武長です。
      コメントありがとうございました!
      作者ご本人に伝えさせて頂きます。
      さらに10作品を掲載する予定にしておりますので、お楽しみにされてください。

    • 加藤 誠
    • 2023年 4月 29日

    私は洋画デッサンを10年余習った後、アクリルがと水彩画を試みていました。色彩感覚が弱いので、今年ふとした機会から「水墨画教室」に通うことにしました。中国人の画家、Dr.Mi について、急ぎ、山水を目指しています。体力と気力が続くかと心配ながらも、洋画の「写実」でなく、言葉で教わった中国水墨画の「写意」を自問しながら。そういえば漢字の山は縦3本線と下横線1本でヤマの意味を示す。下線がない川も写意の心からきたものか。

    洋画では作者の写実が行き詰まってか、カンディンスキーあたりはクールベの写実画を練習しながら、アブ・ストラクト、即ちstructure(構造)を離れて抽象へ移っている。他方、中国水墨画は「写意」で、どこまでも作者の心のままに描いてゆく。自然から離れても。心に湧いてくる自然がある限り。

    500年前の我が国の画家<雪舟>の画集を開いてみると、樹木の描き方の中に横線で細く重ねて常緑針葉樹を描いたのがあった。一方で「天橋立」は写実の見本のような描き方。

    絵は畢竟「絵画様式」を超えてゆくものか。

      • takenaga
      • 2023年 4月 29日

      加藤様
      兵庫西支部ホームページ責任者の武長です。
      コメントありがとうございました。
      奥の深さを感じる本質的なコメントだと思いました。

      ここでお願いがあります。
      もしよければ、加藤様の作品を何点かこのホームページに投稿して頂けないでしょうか?
      いつでも結構ですので、もし投稿してもいいよとお思いになりましたら、この場か兵庫西支部の地区担当役員に一報入れて頂ければ、段取りのやりとりをさせて頂きます。
      同じ趣味の皆さんの輪を兵庫西支部で広げて行きたい想いです。
      お手数ですが何卒よろしくお願い致します。

        • 川﨑正晴
        • 2023年 5月 01日

        洋画デッサン10年おやりになったのですか、すごいですね。そして今水墨画にチャレンジしようとしているのですか。チャレンジ意欲に感服します。私の作品をご覧になって頂きありがとうございます。水墨画は虚と実の組み合わせで作者の描きたいもの(主役)を作り上げます。やはりスケッチが基本です。是非自らが感動できる作品を作り上げてください。

    • 川﨑正晴
    • 2023年 5月 01日

    井出様へ :
    私の水墨画作品を拝見頂きありがとうございます。 今回提示しております作品は 初期の作品が多いのですが、高評価を頂き恐縮しています。
    私も 井出様のように感動する気持ちをいつまでも持ち続けたいと願いながら作品作りに励んでいきたいと願っております。ありがとうございました。

    井出 今朝範 :
    水墨画やったことはありませんが素晴らしい出来栄えに関心させられました。
    +3

    +1

    • 森田 誠二
    • 2023年 5月 18日

    この度は作品をホームページに掲載していただき、誠にありがとうございます。
    私は『釣島鼻展望』が特に好きです。
    岩肌に当たる陽光をその場で肌で感じているような気持ちにさせてくれます。
    これからも作品をどんどん作ってください。楽しみにしています。

    • 村林 由香
    • 2024年 3月 12日

    水墨画は未経験ですが、作品を拝見してとても興味を持ちました。
    『早春のイカナゴ漁』が特に気になり、水墨で海の荒々しさをここまで表現できるものだと驚きです。

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