「藤の花」紀行! –2019年4月下旬–
伊丹は黒田官兵衛ゆかりの「藤」です!
◇①私は「桜」に次いで「藤の花」が好きです。こうじて我家を建て替えた時に「藤棚」を作りました。一般に藤の花は緑陰として公 園・学校・寺社に多くありますが、自宅に藤の木は何故か植えません。毛虫が付く、根を張る、ツルが伸びるからかもしれません。
◇②伊丹では黒田官兵衛ゆかりの「藤」をPRしています。もともと司馬遼太郎「播磨灘物語」の中で官兵衛が伊丹有岡城に幽閉され たとき「藤の花」のお陰で生命を保ち、家紋にまでしたという逸話は知る人ぞ知る、でありましたが、平成25年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のお陰で全国的に有名となり訪ねてくる人も多い。しかしながら再建がなった尼崎城のように明治まであったわけでなく、荒木村重と信長の時代の話で、その痕跡はまったく何もなくロマンの世界なのです。望むらくは伊丹有岡城址に黒田官兵衛を顕彰して「藤の名所」が出現して欲しいところです。
◇③伊丹・尼崎の街中に藤の花を見て歩きました。伊丹小学校の正門にある藤、瑞ヶ池公園には白藤が満開、尼崎の農業公園は、2万本の花菖蒲バラやボタンで有名ですが、そこにも立派な藤棚があります。また個人の家では車庫の緑陰として上手に植えておられる家がありました。
◇④宝塚の中山寺の観音公園の「白藤」の藤棚は圧巻です、白藤は可憐でふくよかに咲きます、中山寺の白藤は見事です。中山観音になんと群青色の五重の塔が出来ています、エレベータ及びエスカレーターの完備した「お寺」というのもスゴイ、商売上手です。
◇⑤平安時代の絶頂期の関白である藤原道長・頼通親子が造営した「平等院鳳凰堂」をバックにした藤の花のビューポイント写真は人気抜群です。藤はこの平等院を造った藤原氏の家紋であり平等院のシンボルでもあります。職人さんの手入れが行き届いた、見事な「藤の花」は芸術作品です。
◇⑥京都仙洞御所(上皇の御所)の南池に架けられた八ツ橋の全体を覆い尽くすように“上がり藤”“下だり藤”が咲き乱れていました。一般公開になって外人観光客が増え、なんと仙洞御所の拝観も6割が外人さんとは・・・世の中の流れが早いのにびっくりしました。
◇⑦さて「令和」の典拠「万葉集」にも“藤の花”を詠んだ歌が26首もあるそうです、奈良時代は『藤原一族』の時代、奈良の春日大社は藤原氏の守り神、「藤」がなくては始まらない。特に春日大社の万葉植物園の「藤の園」は藤の花の多様多種の宝庫です、一見の価値あります。
◇⑧降りそそぐように咲く藤の花・・・桜と同じように花の命は短い・・・藤の花との出会いがあれば是非、足を止めてご覧になってください。 令和元年5月1日 レポーター関谷勇
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