2024/ 3/26 作成
■最近の工事進捗状況
◇八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC(2027年完成を目指して施工中)
用地幅杭設置率(100%)・用地取得率(98%)・工事着手率(99%) 2024年2月末現在
◇京阪樟葉駅周辺:橋梁上部工は、「送り出し工法」などでの施工中(別途写真参照)
※送り出し工法:架設現場の隣接した場所で、ベントを組み立てて、その上に主桁、手延べ機をトラッククレーンにて組み立て、送り出し装置で、組み立てた桁を送り出す工法。
★★京阪樟葉駅付近の進捗状況【写真】は、こちら をご覧ください。
◇京田辺~樟葉間トンネル(約3km):巨大シールドマシン使用のために立坑(深さ20~30m)を施工中
◇高槻 鵜殿 ヨシ原周辺:橋梁上部工は、ヨシ原を保護のため、「ワーゲン(やじろべい)工法などで施工中
※この鵜殿に生えるヨシは、高さが3メートルほどの大形のヨシで太く弾力性があり、古くから雅楽の篳篥(ひちりき)の蘆舌(リード部分)として使用されており、1945年頃までは、毎年100本ずつ宮内庁に献上されていた。今でも宮内庁楽部で使われている蘆舌は、すべて鵜殿産のヨシで作られている。
※ワーゲン(やじろべい)工法:橋脚柱頭部の桁を構築した後、その上で移動式作業車(ワーゲン)を左右に一基ずつ組み立てるところから始まる。
・その他の工事
「淀川左岸線(門真市ひえ島~大阪市北区豊崎)延伸部」(8.7km)
「国道1号バイパス」花博記念公園東口交差点~門真三ツ島東付近 夜間通行止め
「第二京阪門真IC 夜間閉鎖
■「新名神高速道路」概要 ※NEXCO西日本HPより
「E1A新名神高速道路」は、三重県四日市市を起点とし兵庫県神戸市に至る延長約160kmの高速道路で、高速自動車国道近畿自動車道名古屋神戸線(延長約174km)の一部です。
NEXCO西日本は甲賀土山IC以西を管轄しており、2005年3月に草津JCT~草津田上IC、2008年2月に草津田上IC~亀山JCT、2017年4月に城陽JCT・IC~八幡京田辺JCT・ICは、2017年12月に高槻JCT・IC~川西IC、2018年 3月に川西IC~神戸JCTそれぞれ開通しました。現在は大津JCT~高槻JCTの建設および、甲賀土山IC~大津JCTの6車線化事業を進めています。
事業エリアは、こちら をご覧ください。
★名神高速道路 全線(甲賀土山IC~神戸JCT)
【建設中】大津JCT~城陽JCT 25.1km 八幡京田辺JCT~高槻JCT 10.7km 計 35.8km
【供用中】甲賀土山IC~大津JCT 28.5km 城陽JCT~八幡京田辺JCT 3.5km
高槻JCT~川西IC 23.7km 川西IC~神戸JCT 16.9km 計 72.6km
■「新名神高速道路」整備効果
1)国土軸の複線化によるリダンダンシー(冗長性)の確保
E1A新東名・E1A新名神の整備により、日本の人・モノの流れの大動脈がダブルネットワーク化されることで、高速走行による所要時間の短縮、時間信頼性の向上、事故・災害時における代替路の確保といった効果があります。
2)並行路線の渋滞緩和
E1A新名神の建設中区間に並行するE1名神高速・E2A中国道は、関東・中部・関西の東西交通と京阪神圏内の都市間交通機能の両方を担っており、交通集中による渋滞が多発しています。E1A新名神の整備により、E1名神高速・E2A中国道などの渋滞緩和が期待されます。
3)災害時の信頼性の向上
E1名神やE88京滋バイパスの周辺には複数の活断層が確認されています。国土軸が2ルート確保されることで、災害時のリスクが分散されます。E1A新名神高速道路では、E1名神・E2A中国道等とともに、落橋しにくい構造として橋梁の連続化と免震ゴム支承による地震力の低減を図り、安全性の強化・早期回復の確保など強い道づくりを目指しており、災害時のリダンダンシー機能が期待されます。
4)物流の活性化への寄与
高速道路を利用する地域間物流は46万トン/日あり、そのうち約18万トン/日が関西⇔中部断面を、12万トン/日が関西⇔中国四国断面を通過しています。E1A新名神高速道路が全線整備されることにより、トラック輸送の安全性・定時性が向上します。
5)物流 観光の活性化への寄与
E1A新名神高速道路の沿線には、多くの観光地があります。E1A新名神の整備により、沿線地域の観光地へのアクセス性が向上し、観光産業の活性化、地域の活性化が期待できます。
■ NEXCO西日本 概要 ※NEXCO西日本 HPより
- 会社名:西日本高速道路株式会社(West Nippon Expressway Company Limited)
- 代表取締役社長:前川 秀和
- 従業員数:2,789人(2023年5月末現在)
- 資本金:475億円
- 設立年月日:2005年10月 1日
【事業データ】
★高速道路事業営業中道路:3,603km利用台数:293万台/日(2022年度実績)営業収入:7,296億円(2022年度実績)★SA・PA事業サービスエリア:100(うち第三セクター運営を除く有人施設:94)パーキングエリア 213(うち第三セクター運営を除く有人施設:96)パーキングエリア売上高:1,577億円(2022年度実績)
【歴史】※NEXCO西日本 HPより
- 1956年 4月16日:日本道路公団設立
- 1963年 7月16日:日本初の高速自動車道路 名神高速道路栗東IC~尼崎IC間開通
- 1963年10月 1日:日本で最初のSA 大津SAオープン
- 2005年10月 1日:日本道路公団分割民営化 西日本高速道路株式会社設立
- 2006年 4月 1日:ブランドネーム「NEXCO西日本」・ロゴマーク使用開始
- 2008年 1月19日:第二京阪道路 阪高接続部~巨椋池ICが開通
- 2008年 2月23日:新名神高速道路 甲賀土山IC~草津田上ICが開通
- 2008年 7月16日:名神高速道路45周年
- 2009年 3月20日:新名神高速道路 甲南IC運用開始
- 2010年 3月20日:第二京阪道路 枚方東IC~門真JCTが開通
- 2014年 3月23日:近畿自動車道 守口JCT開通
- 2017年 4月30日:新名神高速道路 城陽JCT・IC~八幡京田辺JCT・IC 開通
- 2017年12月10日:新名神高速道路 高槻JCT・IC~川西IC 開通
- 2018年 3月17日:近畿自動車道全線開通30周年
- 2020年 3月20日:第二京阪道路 全線開通10周年
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