”60余年に及ぶパナソニック人生の享受と懐古”
枚方市東香里新町在住
2017年3月3日 取材
1.今回の取材意図
高校を卒業して入社、定年まで41余年という勤務を終えれば、生涯の友となる方も多く得られる。退職後は松愛会に加入し各種行事に参加すれば、さらに新しい友も増える。周りはパナソニックで苦楽を共にした仲間が殆どという方は多い。その典型的な梅原光弘さんを、パナソニック「夢中人」として、今回ご紹介する。
2.梅原さんのプロフィール
2016年に開催された、とある職域OB会近況報告に投稿された自己紹介文を、ご覧頂きたい。
<投稿要旨>歳並みの病気と病院通いをしながら、健康管理に努め、計画的な生活を続けているが、今の所は安泰。 昨年の計画であった四国八十八ヶ所巡りは満願終了。今年1月には高野山へ満願お礼参り完了。これからは人生終活活動に入り、念願の利尻・礼文島辺りまで貧乏旅行できれば最高。現在の定例行事は、
- くらわん会(歩こう会)…体の続く限り毎月参加
- 松愛会本部・麻雀部…毎週月曜参加(頭の体操)
- 松愛会枚方南支部・HP委員会活動参加
- 「枚方エコサイクル」 放置自転車再生事業参加
- 枚方香陽校区・コミュニティ広報委員(写真担当)
- スピーカ事業部関係OB会…年5~6回
- 松下28元気な証の会(昭和28年第一事業部OB会)
- 松愛会枚方南支部・料理教室…年5回 等々
驚きの報告であり、80才を過ぎた現在もパナソニックOBとの活動が圧倒的に多く、とても楽しい毎日ということである。
梅原さんは福岡県出身、1934年(昭和9年)生まれの82才。県立福陵高校電気課程(現:福岡工業高校)を卒業され、1953年(昭和28年)松下電器入社。第一事業部(後のラジオ)技術部へ配属されスピーカユニットの設計他を担当、1994年4月に定年退職。 <出身歴・学歴・職歴等の詳細は、ここをクリック>
誰からも好かれるお人柄で、退職後は多くの職域OB会や松愛会行事等に勧誘され、さらに多くの世話役も引き受けられ、今日の多忙な生活を謳歌されることになる。
3.松愛会の同好会活動
1996年に枚方地区に「くらわん会」(歩こう会)が結成され、1998年から参加。2004年に同会のHP担当以降は、ほぼ毎月参加。2015年8月には”150回”参加を達成、現在”169回”達成。足腰の鍛錬のためにも、少なくとも”200回”までは続けたいとのこと。近畿部会の「麻雀部」は元職場の仲間に誘われ参加を決意。
毎週月曜開催というハードスケジュールではあるが、頭の体操ということで15年以上継続中。支部「料理教室」は、年5回開催で2007年発足以来毎年参加、奥様が驚く料理もあるらしい。支部ゴルフの「くらわんかオープン」は、近場で良いということで4年間は参加されたが、現在は体力の限界を感じ、中断されているということである。
4.スピーカOB会関係の活動
在籍された松下電子部品スピーカ事業部は、OB会活動が活発である。事業部全体を対象とした「スピーカOB会」は、昨年20周年記念が開催され、約150名という過去最大記録を達成した。技術部門を対象とした「音響技術OB会」も、20名以上の参加があり、筆者が世話役を担当している。
高卒定期採用者を対象とした現役時代からの「音震会」も、今ではOB会の一つとなり、結成60年という歴史を誇っている。健康推進が目的の「スピーカ歩こう会」も春秋に行われ、女性OBの参加も多い。梅原さんは、これら全ての会合に皆勤状態を継続されている。
5.ホームページ委員会活動
2001年10月に枚方南支部HPが開設され、直後からHP委員に就任され、現在に至っている。現在は「くらわん会」と「夢中人」のHP制作を担当され、パソコンへの好奇心も高い。
以前からラジオの組立等「ものづくり」には興味があり、自作パソコンも2台あり、HDD(Hard Disc Drive)を SSD(Solid State Drive)へ交換される様な作業も、されているということである。
6.その他の諸活動
支部定例行事(新春懇、支部総会、社会見学会、春レク、秋レク)は、毎年殆ど出席されている。上記以外では、松下28元気な証の会(昭和28年入社の第一事業部OB会)、本社法務部門OB・OG会、松下OBの河上 勲さん(枚方北)が代表を努める
枚方エコサイクル活動(放置自転車再生活動)も15年以上継続 、さらには枚方香陽校区の広報活動(コミュニティ紙制作)等にも積極的に参加されている。
7.取材を終えて
「退職後は、松下の”ま”の字も忘れて過ごす」と言われた方があるというが、梅原さんはその対極の立場におられ、自助努力で幸せな松下時代を過ごし、松下OBと地域の方々との、より良い人間関係を築かれている。広く良い人間関係を維持されている方は、松下関係に限らず、学校同窓会や在職中の関係先仲間との交流も継続されている方も多い。
外出される日も多い様で「奥様のご機嫌は如何」と気にならないでもないが「夫婦元気で留守が良い」というご心境かとお察しする。今後は一層ご健康に留意され、松下OBとの交流で元気を頂きながらも、念願の利尻・礼文島方面へのフルムーン旅行の実現と土産話を、お待ち申し上げたい。
<取材:吉川 HP作成:吉川、WP編集:中溝>
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