11月(霜月)の歳時記(風物詩)
11月7日は「立冬」、8日は「皆既月食+天王星食」!!
【自由投稿】 櫻田仁【3班】2022.11.7
二十四節季「立冬」
11月7日(月)は「立冬」冬の季節の始まりです。「立」には新しい季節になるという意味があり、立春・立夏・立秋と並んで季節の大きな節目、これらを四立(しりゅう)と言われています。
朝夕冷え込み、日中の陽射しも弱くなり、冬が近いことを感じさせる頃になりました。木枯らし1号や初雪の便りも届き始めます。立冬を過ぎると、初霜が降りて冬のたたずまいと変わります。
そして、立冬は「あられ・おせんべい」の日、収穫が終わってばかりの新米を、おせんべいなどのお菓子にして楽しんでほしいということから、全国米菓工業組合が制定されました。また、「鍋の日」として“いいな(117)べ”のゴロ合わせから、めんつゆで有名な「ヤマキ」が制定しています。おやつには「せんべい」、夕食には「鍋」であたたまって、お元気にお過ごしください。
まだ日中は18℃位で快適な秋ですが、朝夕は10℃切って冬らしくなって きます。
皆既月食+天王星食
11月8日(火)は、今年最大のダブル天体ショー「皆既月食+天王星食」です。月食中の赤銅色の月に天王星が隠れる「天王食」も同時に楽しむことができ、大阪でも天体観測日和になります。次に皆既月食が観られるのは2025年9月8日で約3年後となります。
今回の月食では18時過ぎに満月が地球の影(本影)に入って月が欠け始めます(部分食の開始)。大阪ではまだ薄明中で、月の高度は低め(15度)なので、見晴らしの良いところで観察してはいかがですか。その後、東の空を上っていく満月を地球の影が覆い、暗い部分が次第に広がっていきます。そして部分食開始から約1時間10分後の19時10分過ぎに月全体が地球の影に入り、皆既食の状態となります。地球の影に最も深く月が入り込む食最大の19時59分をはさんで、約85分間、皆既状態が続きます。20時42分に皆既食が終了すると、月は再び明るくなり、丸い形へと戻っていきます。そして約1時間10分後の21時49分、部分食も終了し、白く明るい丸い満月が南東の空に輝くようになります。
そして同時に出現する天王星食は、惑星である天王星が月に隠される現象です(正確には「天王星の掩蔽(えんぺい)」と表現します)。天王星食そのものは、地球全体で見ればそれほど珍しい現象ではありませんが、月食と同時に起こることはめったにありません。次回は84年後2106年の部分月食で、皆既月食と同時となると213年後2235年まで待たなければなりません。今しか観れない宇宙の神秘をご覧いただければ幸いです。
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