櫻田仁【3班】2022.9.11
中秋の名月とは:
旧暦8月15日の夜に見える月のことです。現在の新暦ですと、9~10月頃にあたります。期日に結構幅があるように思えますが、これは秋分の日以前で、一番近い新月の日を1日目とし、15日目を中秋の名月と決められているからです。 (・2022年:9/10、・2023年:9/29、・2024年:9/17、・2025年:10/6、・2026年:9/25)
中秋の名月は必ずしも満月とは限らない:
今年を含め2021年から3年間は、中秋の名月と満月は同じ日ですが、それ以前・以降はしばらく中秋の名月の翌日が満月で、同日にならない年の方が多数を占めています。
なぜか!!・・・旧暦では新月を含む日を「〇月1日」として、旧8月15日の夜が「中秋の名月」「満月(十五夜)」となります。一方で月の満ち欠け(見え方)や「満月」は、月・地球・太陽の位置関係で決まるため、新月から満月までの日数は変動し13.9~15.6日(平均14.8日)かかるので、旧暦15日とは合わないことが多いのです。
中秋の名月の起源と語源:
起源は中国、現在では「中秋節」と呼ばれ中国の祝日になっています。この風習は平安時代に日本に伝わり、貴族たちが「つきみの宴」を催すようになりました。そして江戸時代に庶民の間にまで浸透いたしました。
また、秋(旧暦7~9月)の真ん中(8月15日)なので「中秋」というようになったとか・・・。
日本では里芋をお供えする収穫祭だった:
もともと日本ではこの日の月を「芋名月」といって、里芋をお供えする収穫祭が行われていました。ここへ中国の中秋節が伝わり、今日のお月見の風習が生まれたとされています。
月を愛(め)でるだけではなく、信仰の対象でもあり月にお供えをする習慣が生まれました。お供え物は地域によって異なりますが、縁側にススキを飾ります。ススキは稲穂の代わりであるとか、神様の依り代(よりしろ:心霊によりつく対象物)になるとも考えられていました。
お供え物を食べましょう:
他にも、お神酒や食べ物を三宝に乗せてお供えします。月見団子(12個か15個)・里芋/さつまいも(1株から増えるので子孫繁栄)・旬の果物/野菜などをお供えし、お月見が終わったらお供え物を食べましょう。月の光にあてたお供え物を食べると、月のチカラを得ることができると言われています。
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ご無沙汰しています。コメントいただき誠にありがとうございました。
日本の歳時記には、現代にも通用する先人たちの生活が込められていると思います。
日々楽しく過ごすためにも、生活の中に取り入れていきたいと思います。
玄道です。中秋の名月の解説と、名月・生け花の素敵な写真をありがとうございます。わたしも夜の散歩中たっぷりと名月の撮影を楽しみました。