8月13日~16日は「お盆と、京都五山の送り火」【自由投稿】

櫻田仁【3班】2022.8.12

 

盂蘭盆(うらぼん)

迎え火(焙烙におがら)

胡瓜の「馬」・ 茄子の「牛」

 お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、「逆さにつるされた苦しみを救う」という古代インドのサンスクリット語に由来します。先祖を供養する日本古来のしきたりです。

  13日は「馬(胡瓜)」に乗って早く戻ってもらいために、迎い火を焚き、目印にします。16日の夜は「牛(茄子)」に乗ってゆっくり帰ってもらうため、その帰り道を明るく照らして送り出すことで送り火を燃やします。

 

我が家のお盆

岐阜提灯「大輪菊」

 13日の午前中に、東京杉並の善福寺が菩提寺ですので、平河町にいる娘にお参りしてもらいます。
岐阜提灯をかざり、夕方までにはお花を生け、胡瓜の馬・茄子の牛をつくり、おはぎ・精進料理をお供えします。そして、焙烙(ほうろく)におがら(皮を剥いた麻の茎)をのせ、火を点け燃やしお迎えします。(その後、本来は迎え火の火をつかって提灯に灯りをともします)

 尚、東京では、お盆は1ヵ月早く7月13日~16日で新盆と呼ばれています。江戸時代にはお城に仕えている人たちは周辺から来られていて、お盆が重ならないようにとの一説もあります。

 

京の風物詩「五山の送り火」

 16日の夜は、京都を囲む山々に炎で描かれた文字や絵が浮かび上がります。お盆に帰ってきていた先祖の霊を。再びあの世へと送り出す儀式としてはじまった「五山の送り火」。送り火を見届けないと夏が終わらないと、暮らしに根付いたお盆行事です。

 夜8時に送り火の最初に点火される東山・如意ヶ嶽の「大文字」、次に8時5分に点火される松ヶ崎の西山(万灯篭山)「妙」・東山(大黒天山)の「法」、8時10分に西賀茂・船山「船形」、8時15分には大北山の大文字山の「左大文字」、最後に8時20分に嵯峨鳥居本の曼茶羅山「鳥居形」すべてが点火され、点火時間は各山とも約30分ほどです。

 蒸し暑い季節ですが、朝夕吹く風に秋の気配が感じられ、ゆく夏を惜しむころ「五山の送り火」が京の夜空に浮かび上がります。

 

 

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