枚方の施設 第1回 『枚方市立中央図書館』

第1回 『枚方市立中央図書館』

2006/01/13

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枚方市立中央図書館

枚方市のほぼ中央、牧野車塚古墳の隣、関西外大片鉾学舎移転跡を市が買い取り防災公園や火葬場の整備を中心とした「安心と輝きの杜」が作られた。その一角に「枚方市立中央図書館」が平成17年4月に開設された。

市駅前サテライト

 市民の生涯学習の拠点としての図書館は、昭和48年に図書館条例が制定されて以来、30年間にわたり地域図書館(枚方・楠葉・牧野・御殿山・さだ・香里ヶ丘・山田・菅原・津田の9館)と分室(10ヶ所)、自動車文庫(2台)などで身近なところで利用できる小規模な図書館として整備されてきた。しかし、身近な反面、狭くてバリアフリー化が遅れている、図書や雑誌が分散し少ない、情報化が遅れ視聴覚・マルチメディア資料が不十分などの課題を抱えていた。

 関西外大より寄贈された中央図書館の建物は、どっしりとした重厚な外観で、生涯学習の拠点にふさわしい建物だ。地上7階、地下1階の建物の内部は、耐震強化、バリアフリー化などの改装がされ、多くの市民が使えるよう衣替えしている。

 今までの地域図書館と、大きく異なるのは、フロアー毎に特色あるサービスコーナーが設置され、マルチメディア資料も多く取り揃え、IT化にも対応していることだ。

【各階のご案内】

1階:平和資料室、軽読書コーナー
2階:子どもの本、ティーンズコーナー、おはなしの部屋1・2、授乳室 3階:新聞・雑誌・マンガ・音楽CD・ビデオ・DVD(映画など)、インターネット端末、視聴コーナー
4階:一般書・予約資料の受け渡し
5階:参考資料室(辞典、郷土行政資料、枚方地域コレクション)、障害者・高齢者サービスフロア(点字図書・録音図書など、対面読書室、視覚障害者用パソコン体験コーナー)、市史資料室
6階:多目的室、集会室
地階:レストラン・パラディッソ(公園側の出口から出て、階段を下りてすぐ)

 平成18年1月から、枚方市民会館3階にあった枚方図書館にかわり、中央図書館市駅前サテライトが関西医大枚方病院前に開設され、年末年始以外休館なしの図書サービスコーナーが出来た。ここには15,000冊の蔵書があり、コイン式コピー機や自動貸出装置が設置され、通勤・通学などの途中にも利用しやすくなっている。貸出は一人合計12冊まで2週間借りられ、返却は市内各地域図書館・分室・自動車文庫など、どこでも返却できます。

※現在「中央図書館市駅前サテライト」は閉館、ラポール枚方1Fに「市駅前サービススポット」(予約資料の受け渡しに特化した分室で、図書の返却、予約受付が可能)を2017年4月に開設

 ご案内いただいた伊藤次長と湯浅事務長によると、「中央図書館の役割は市内の図書館の運営の総合調整をする機能、自動車文庫の基地機能、分館では果たせない専門の機能を提供し、市民サービスを強化したい。」
 「図書館の課題として維持管理費の中で人件費の比率が大きく課題、総合調整による業務の効率化等を進めたい。図書検索を予約可能なシステムに、109万冊ある市内の蔵書を効率的に利用してもらえるシステムにし、中央図書館の20万冊の蔵書を50万冊に増強したい。H16年から17年で実利用者数/人口比が8%アップしたが、さらに活字文化が広がるよう、子ども読書活動や読書イベントを企画してゆきたい。」などと抱負を話された。

 今まで地域の図書館を利用してきたが、魅力ある図書館に変身したこの「中央図書館」をぜひ活用したいと思った。中央図書館の休館日は、地域の図書館と違い毎週金曜日と第4火曜日です。
  中央図書館へは、枚方市駅北口12・13乗り場から1時間に4本の片鉾中央図書館行きのバスがあり、約15分で到着します。 また「安心と輝きの杜」には、157台の駐車スペースや駐輪場もあります。

文責 冨田朝己

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