ひらかた市民菊人形の会【新 枚方発見】

松島 可美【12班】2024.10.14

1)「ひらかた市民菊人形」とは

「ひらかた大菊人形」が閉幕
明治、大正、昭和、平成と、時代と共に秋の風物詩として人気があった「ひらかた大菊人形」は、職人の高齢化や後継者不足などのため、それまでの規模と内容を維持することが困難となり平成17年秋に閉幕しました。約100年にわたり開催されてきた「ひらかた大菊人形」の閉幕を受けて、その歴史の中で受け継がれてきた、貴重な伝統的文化としての菊人形を後世に継承するため、菊人形制作に携わる市民ボランティアを公募しました。

★平成18年4月ひらかた市民菊人形の会が発足
『ひらかた大菊人形』で活躍されていた武河人形師の下 10名の市民ボランティアで制作活動が始まりました。
ひらかた大菊人形は人形師、菊師、栽培師、大道具師、美術装置師、照明技師など専門的な技術を結集した総合芸術との評価を受けてきましたが、市民菊人形の会では、人形菊栽培から人形づくり、菊付けなどすべてを分業することなく行っています。
【枚方市HPより抜粋】

★「ひらかた市民菊人形の会」活動
「ひらかた市民菊人形の会」発足時より参加されてい12班の坂本奈三郎さんのご紹介で、取材させていただきました。 「菊人形」とは、「人形の衣裳を菊で表現する伝統芸術」ということです。
今年も「第19回 市民菊人形展」に菊人形を展示しています。しかし、暑さのせいで、菊の育成が悪く、「市民の森」は造花での対応となりましたが、市役所別館北側(生花)・枚方市駅2階コンコース(造花)に大河ドラマ「光る君へ」をテーマに菊人形 を展示しています。


★「坂本さんと菊人形との出会い」については、 こちら をご覧ください。

★「ひらかた市民菊人形の会」ではボランティア会員を募集しているそうです。菊人形作りの 技芸体験も可能だそうです。興味のある方は、お問い合わせ(072- 840-7869)下さい。

『ひらかた菊フェスティバル』開催に向けて 準備中!! 主役が来るのを待ってます!!(10月21日)

2)人形菊の栽培

『人形菊』は、茎の柔らかい小菊の総称で、
菊人形の胴体の部分に使われています。
ひらかた市民菊人形の会では、「みのりの秋」など約30種の人形菊の品種を保存栽培しています。

Fig1
Fig2

花のつく高さが揃うように仕立てます。茎は柔らかく、これくらい曲げても折れない(Fig1)。茎を束ねて曲げても折れない(Fig2)。このような小菊は「菊付け」に適しています。【枚方市HPより抜粋】

【人形菊の一年】 (現在は、中振地区の畑で栽培、一部 村野地区でテスト栽培)
 1月:枯れた昨年の茎を切り取る
 3月末~4月:親苗(母苗)の管理と挿し穂の確保・挿し芽
 4月頃:菊畑の開墾と畝づくり
 5月中旬:ポットあげ
 5月末~6月上旬:発根後の地植え(定植)と水の管理
 6月末~9月:摘芯(ピンチ)・除草・消毒・追肥・水の管理
 9月末~11月:菊の開花・収穫
 12月:畑から鉢上げし、親株として管理
このように一年中いろいろな作業があります。
※菊人形展開催中も、1日2回、 菊の根2~3本をこぶ し大の水ゴケで束ねた 根巻にジョウロで40 分かけて丁寧に水やりをしたり、菊は元気がなくなるので前半と後半で人形 を入れ替えているそうです。

【人形菊の栽培状況】 こちら をご覧ください。

3)人形の制作

「ひらかた市民菊人形の会」では、菊だけでなく、人形の頭・胴殻(人形の骨格)、大道具、小道具、小物、衣裳まで自分たちで制作しているそうです。

※右の画像、または、こちらをクリックすると、「菊人形の制作」の様子がご覧になれます

Kiku_koutei0のサムネイル
菊人形制作の流れ

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