◇ 生まれは広島

私は広島市内で生まれました。幼くして医者が見放すほどの大病をしましたが、両親の必死の看病のおかげで助かりました。その後、たまたま父の転勤で大分に移り、原爆は遭わずにすみました。

終戦後、父と行った広島は見渡す限りの焼け野原とバラックで、広島駅から見る光景に愕然としました。昔、住んでいた家は勿論跡形もなく、父の転勤がなかったら私はこの世にはいないだろうと思い、ゾッとした記憶があります。

◇ 配属は電子部品を希望しました

その後、地元広島大学工学部を卒業して、松下幸之助翁を慕って松下電器産業の小川常務の面接を受けました。「社外活動をするかどうか」ときかれ、「しません」と答えると「はいマル」と約5分間の面接で入社が決定したので驚きました。
配属は同期の皆がセット事業部を希望したのに、将来コンサルタントを目指していた私は電子部品を希望しました。

◇ 幾多の災難を乗り越えました

その後の会社生活では会社のリクリエーションで若狭に行った時、夜、小川に落ちて大怪我をしたり、名古屋時代には夜中、会社からの帰宅途中、自動車事故で死にかけたり、何度か危険な目にあいました。運よく九死に一生を得て助かっています。
82歳の現在も元気に中小企業の指導をしたり、パナソニックの客員として、諸会合の役員をしたりして元気でおられるのも、神や仏やみなさんのおかげと感謝をしている次第です。

松愛会にも近年、新春懇親会、年次総会やリクレーションの旅行にも積極的に参加して、皆さんと楽しくお付き合いをさせていただいています。

昨年、自治会の老人会の再建を頼まれて困りました。同じ自治会であった当時の松愛会枚方南支部 支部長の櫻田さんから「中村さんと共に手伝いますよ。」との有難い話で、副会長を櫻田、中村両君にする条件で会長職を引き受けました。約1年の活動が評価され、本年、大阪府から表彰されることになりました。