Enjoy Shoai 鬼頭 敏夫さん

きとう としお

2019.11.10

東香里在住 3班

随分長く生きてきました!

今年で満86歳になりました。出身は名古屋市です。熱田神宮のそばで生まれ戦争中は鈴鹿連峰の主峰御在所岳麓のお寺に集団疎開で行き、都会育ちには貴重な田園生活を体験し、栗や桑の実取りに田園を走り回りました。当時の風景は今でも鮮やかに蘇ります。一方、辛い記憶としては、B29の空襲でふるさと名古屋方面の空が真っ赤に焼けているのを故郷の無事を祈りつつ、皆で眺めていたことが思い出されます。

 

職歴は1957年(S32年)入社で本社特許に配属されて以来、殆ど他の仕事は知りません。しかし特許ではいろいろな事件に遭遇し苦労ましたが、今では懐かしい思い出ばかりです。米国TI社との半導体特許侵害事件、松下電子工業のP社との合弁解消交渉等です。

松下卒業後、松愛会の行事に全く参加しませんでしたが、2002年に枚方南支部のHP立ち上げに参加して以来、枚方南支部の行事に積極的に参加するようになり、友人も増え楽しみが増えました。

最近は松下のどこのOB会に行きましても、出席者中ほぼ最高齢者として紹介されます。昨今は足の筋肉が衰え、好きなお寺巡りも、年50回ほど行っていましたゴルフも、回数が極端に減ってしまいました。自然と家にいる時間が多くなり、余り体を動かさないで楽しめることはないかと考えましたところ、それは声を出すことだと思いました。

従って最近はカラオケと御詠歌をやっております。カラオケは松下同期入社の会で演歌カラオケをやっております。

もう一つの御詠歌は永平寺の禅曹洞宗の梅花流を習っております。カラオケも御詠歌も音楽そのもので、楽譜に従って歌います。しかし楽譜は全く読めません。従いましてカラオケも御詠歌も全て口写しで覚えました。御詠歌を習い始め今年で9年になり、年1回の検定を経て今は“大教導”という教偕のところにいます。
梅花流御詠歌は約80曲あり、鈴鉦れいしょうを用いて、お釈迦さま・道元禅師・瑩山けいざん禅師を讃え、ご先祖様を敬うこころを唱えます。その歌は日本の風土と暮らしの中で生まれたメロディーです。やさしく穏やかな曲で、唱えやすく安らかなこころが生まれます。
一例を示しますと「無常御和讃」という曲があります。「昨日の人は今日はなく、会えば別るる世のならい、夜半のあらしに散る花の、もろきは人の命なり」。各言葉には拍速と音階を示す音符が振られており、普通の音楽と同じです。これからも元気で居る限り御詠歌を続けていくつもりです。先年、高野山大学で行われた曹洞宗梅花流と高野山真言宗金剛流との交流会の模様を添付します。(前列右端が私です)

◆ 松愛会への貢献

枚方南/北支部合同のHP委員会の委員長を務められ、両支部HPの基盤づくりに貢献されました。これからも、大所高所からのご指導をお願い致します。

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