2016年度 秋レク『二条城と美山かやぶきの里を訪ねて』

開催日 2016年9月29日(木)

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 今年度の「秋のレクリエーション」は、ご夫婦17組を含む参加者79名で『京都美山方面』を観光しました。 まず世界文化遺産に登録され、数多くの国宝、需要文化財がある『二条城』の見学、昼食は京都南丹市の『枕川楼(ちんせいろう)』で 京都美山和風料理をおいしくいただき、午後からは故郷の懐かしさを想い出し、年間20万人以上の人が訪れる人気スポット『美山かやぶきの里』を ゆっくりと散策、その後菅原道真公を1,100年あまりお祀りしている日本最古の天満宮『生身(いきみ)天満宮』を訪れ、参拝しました。 帰りは、人気の素朴な味とお土産が購入できる「道の駅 京都新光悦村」でショッピングするツアーとなりました。

 美山町は800〜900m級の山々に囲まれた谷あいの山村で、美山川(由良川)が横断し、川に沿って昔ながらのかやぶき民家が残っています。 その中でも美山町知井(ちい)地区にある北集落は、かやぶき民家が多く、自然景観と、かやぶき民家が調和して、 日本の農村に於ける原風景とも言うべき風情を呈しています。この集落は、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されており、美山川に沿って走る街道は、 国土交通省による「日本風景街道」に「美山かやぶき由良里(ゆらり)街道」として指定されています。 また、福井県高浜市から京都へ続く「西の鯖街道」としても栄え、京都へ運ばれる荷を下ろした中継の地でもありました。

◆ 枚方から二条城へ

 昨夜から、秋雨前線による雨が降り、不安な天気でしたが、家を出るころには雨もあがり、ほっとしました。 受付開始時間の7時30分には、多くの方が集まっておられ、定刻8時にラポール枚方前を無事出発しました。国道307号線を進むころには大雨になり前途多難が 予想されました。しかし「枚方東IC」から第2京阪道路に乗り、進むうち前方には雲の切れ間が見え始めました。

 さらに第2京阪道路から阪神高速8号京都線、上鳥羽で高速を下り、 京都市内に入るころには薄日も差してきました。日頃の皆さんの行いが良かったのでしょう。最初の目的地「二条城」へ無事到着しました。道中、お茶・お菓子・ 二条城パンフレットが配られ、懐かしい職場の同僚・友人・ご夫婦など昔話や最近のできごとで話の花が咲きました。櫻田支部長からは「今後の支部行事への参加のお願い、この旅行を楽しんでほしい」と話がありました。

◆ 二条城の拝観

 二条城は、1603年に徳川家康が造営、3代家光が増築を行い現在の規模になり、1867年15代慶喜がここで大政奉還の意志を表明しました。 また、日本城郭協会が定めた「日本100名城」のひとつでもあります。現存する二の丸御殿(国宝)は6棟(3,300m2・33部屋)からなる武家風書院造で、 狩野派の障壁画、彫刻、飾金具を含め桃山美術の粋を伝えています。二の丸御殿「唐門」前で記念写真撮影後、遠侍(とおざむらい)、 式台(しきだい)、蘇鉄の間、そして黒書院、白書院を見学しました。うぐいす張りの廊下は、歩くたびに気持ちの良い音がなり楽しくなりました。

 二の丸御殿を出たあと、小堀遠州の作と伝えられている二の丸庭園(特別名勝)・清流園を散策しました。清流園(面積16,500m2)は、池泉回遊式の和風庭園と 芝生主体の洋風庭園からなり、市民大茶会や二条城を訪れる国賓公賓の接待場所に利用されています。  時間の関係でみれなかった本丸御殿(天明の大火で焼失し、京都御苑内にあった旧桂宮御殿を移築)、工事中(9月30日まで)の二の丸御殿(大広間)などは、後日ぜひ訪れたいものです。

◆ 枕川楼にて昼食

 10時30分ごろ、二条城から国道162号線(周山街道)で美山へ向かいました。道の両側には、北山杉が整然と立ち並んでいましたが、 弓削川は昨日からの雨で水量が多く濁っていました。さらにこの辺りも京都市右京区と聞き驚きました。
 そして、南丹市美山町へ到着、昼食場所へとバスを進めるころには小雨が降りだしました。

 お楽しみの昼食は、かやぶきの里と目の鼻の先にある美山川の悠久の流れそのままに110余年の伝統を持つ沈川楼さんでいただきました。
 バスの号車ごとに1階、2階とわかれ、鯉の洗い・天ぷら・ゴマ豆腐など山里の恵まれた素材の味を活かした料理をいただき、ビールもすすみ懇談にも花が咲き 楽しく過ごすことができました。

◆ 美山かやぶきの里 そぞろ歩き

 昼食が終わり、バスで知井(ちい)地区に移動。「はじめて来たのになつかしい・・日本の原風景」と言われている 北集落のかやぶき民家(現在38棟が現存)は、まわりをそばやコスモスの花に囲まれ、確かに日本の原風景という佇まいでした。
 かやぶきの屋根で有名な場所としては、ここ美山と、 白川郷・五箇山の合掌造り集落、会津地方の大内宿があげられます。地元ボランティアガイドさんのユーモアたっぷりの案内で、北山型民家の特徴や民家を維持する大変さなどの説明を受けました。

 美山の北山型民家の特徴は、①入母屋造②板壁、建具は板戸③千木(ちぎ)と雪割りをのせる④あげにわ(玄関が30cmほど高い)などです。 かやの耐用年数は、20年ほどで、かやの厚さが約60cmから20~30cmに目減りするそうです。また、類焼防止のため全戸に放水銃を設置し春と夏に一斉放水とのことでした。
 「美山民俗資料館」では、かやぶきの里保存会の中心的建物として平成14年に再建・復元された室内はなつかしい雰囲気に包まれていました。また八つ頭の化け物鹿を退治した甲賀三郎伝説のある「知井八幡神社」など、美山かやぶきの里を散策しました。

◆ 生身天満宮の参拝

 心癒された「かやぶきの里」から、府道19号を下る途中 蓮如上人が逗留した際、対岸に見える滝を愛でられ寺の建立を発願し、 滝美山光瑞寺の基となったとされる「蓮如の滝」を右手に見ながら生身天満宮へ向かいました。  天満宮は、全国に約12,000社あり菅原道真(すがわら の みちざね)公をお祀りしています。その天満宮のなかで、菅原道真が存命中の創建で、 これが日本最古の「生身天満宮」と称される由来です。生身天満宮は、武部源蔵が奉斎してから現在の38代まで1100年あまりにわたり霊廟を守り継がれており、 この「武部源蔵」は「忠臣蔵」「義経千本桜」と並ぶ日本三大歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」に登場することでも名高い人物です。

 今の宮司さんは、ご親戚が枚方周辺に住まわれていたり、パナソニックに勤務されているなど非常に親しく感じられました。さらに軽快に楽しくお話しされ、 つい聞きほれてしまいました。境内産「勝栗」は「勝つ」という名前から試験を始め、勝負・仕事・病気に勝つなど、立身出世や成功、病気回復を願う縁起物として用いられている。 そのほか「天まで晴れわたる」豪快な人生が送れるようにと願いを込めた、仕事のお守り、トンボ玉合格お守り、合格梅など受験生に人気の高い授与品が並んでいました。 前日からの雨の影響で参道の石段は、滝のように水が流れ、あふれていましたが、けがもなく無事に参拝することができました。

◆ 帰 路

 
 16時ごろ「生身天満宮」を出発。府道19号を戻り、「道の駅 京都新光悦村」に立ち寄り、休憩・ショッピングを楽しみました。
 丹波の黒大豆枝豆は、まだ早かったです?。16時15分予定より若干早く枚方に向けて出発。


 京都縦貫自動車道から久御山JC、第2京阪道路を通り渋滞もなく ほぼ予定通り17時30分に枚方郵便局横に無事到着しました。道中、天気が大きく崩れることなく、怪我・事故もなく終了することができました。 ご参加いただきました会員の皆様・世話役各位に心から御礼申し上げます。

< 写真:吉川、永井、中溝、松島 記事・HP作成:徳田、松島 WP編集:永井 >

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