瀬戸内海の芸術の島「直島」訪問

2023年8月31日 福本 照道(10班)

直島行きフェリーターミナル(宇野港)

 自然と芸術に親しむため、芸術の島で有名な瀬戸内海の「直島」を訪問しました。山陽新幹線で新大阪駅から岡山駅まで行き、岡山駅から観光バスで直島行きフェリーターミナルの宇野港へ。宇野港からバスごとフェリーで「直島」の西側の宮浦港へ入港しました。
 宮浦港からは島のバス路線に沿って島を右回りに走行し、島の南側の海岸付近でバスを下車しました。近くに島のランドマーク的存在の「南瓜」(草間彌生2022、黄かぼちゃ)が設置されていました。これは2021年の台風で一度破壊されたのですが、2022年に修復したということです。瀬戸内海と「南瓜」のマッチングに感動しつつ、歩いて10分くらい先の「ベネッセハウスミュージアム」を目指しました。道中、奇抜な作品群が展示されていて、芸術の島をアピールしていました。「かえると猫」(カレル・アペル1990)、「らくだ」(ニキ・ド・サンファール1991)などが印象的でした。

 「ベネッセハウスミュージアム」は1992年に開館した安藤忠雄設計の美術館とホテルの機能を兼ね備えた施設で、瀬戸内海の自然の中でアートと触れ合う経験が訪問者の人生をより豊かにすることを目指したということです。この施設のB1Fには、瀬戸内海の自然と風化する屋外展示物を対比することにより、時間の推移を感じさせる作品「タイム・エクスポーズド」(杉本博司1980-97)、2Fには船底の穴から瀬戸内海を見ることにより、訪問者なりの物語を連想させる作品「シップヤード・ワークス 船底と穴」(大竹伸朗1990)などが展示され、人生を考えさせられました。施設の周辺にも「三枚の正方形」(ジョージ・リッキー1072-82)などの造形物がインパクトを与えてくれました。
 ここから少し北のエリアには、実際の建築物に装飾を施して芸術作品とする「家プロジェクト」と呼ばれる作品群がありました。歯医者の建築物に色々な部品や鉄骨を付属させて芸術作品とした「はいしゃ」(大竹伸朗2006)や社殿と地下の石室をガラスの階段で結んだ「護王神社」(杉本博司2002)などが展示されていました。これらは実際の建築物を利用しているだけに迫力がありました。

 さて、時間も夕方近くになり、入港した宮浦港方面に戻りました。ここには浮島現象という蜃気楼の一種をかたどり、ステンレス製のメッシュで作られた作品「直島パヴィリオン」(藤本壮介2015)、「赤かぼちゃ」(草間彌生2006)がありました。この「赤かぼちゃ」は赤の本体に黒の斑点の穴があけてあり、そこから顔を出して写真撮影をすることもできます。子供達が穴から顔を出して遊んでいて、ふと芸術の世界から現実の世界に引き戻されました。宮浦港から逆ルートで大阪への帰路につきました。

 今回見学対象が多く、また芸術作品だけに難解なものも多々ありましたので、またゆっくりと時間をかけて再訪してみたいと思います。非日常な時間を余裕をもってゆったりと過ごしたいですね!

HP作成:福本 照道

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