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昼間、不要不急の外出をためらうような暑い今日この頃でも、夕方になると急に風が吹き遠雷とともに激しい夕立になることがあります。黄昏が過ぎ、暗闇が迫り風が涼しく感じられる頃、ふらりと散歩に出ると、懐中電灯に絡まった白い糸くずのような花が浮かび上がりドキリとします。
カラスウリの花というらしい。なんとも怪しい形と人を誘惑するような白い姿は、夜に開き、朝に折りたたまれるように萎むとのことです。確かに、夜撮った写真と同じ花を翌朝撮って比較するとよくわかります。
物理学者の寺田寅彦は「カラスウリの花と蛾」という短い随筆を90年あまり前に書いています。カラスウリの花は、”夏夜の妖精の握りこぶし”が、光の加減で開閉する言わば一種の光度計だと表現しています。まさにバイオミミクリーの先駆です。
夜に撮った写真には花の中央部に蟻が見えます。暗闇で咲くカラスウリの花がどのようにして昆虫を集めるのか、尽きない好奇心の趣くまま観察と探求を続けた寺田寅彦の真似をして、匂いを嗅ぎ、ブラックライトを照射したりしてみました。なんの答えも出ず、ただ自然の不思議さが残っただけですが、カラスウリと過ごした楽しい二日間でした。
2023/7/29 HP作成:石田
枚方南の宮川です。
ラジオ体操に出かける6時前後でも花は見られますよ。
小生の花見の場所は山田神社境内(境内に沿った道路側フェンスに絡みついています)ですが、最近は除草作業が頻繁過ぎて
見かける事が希少ととなってきました。本年は未だツルさえ見つけていません。
次には、かわいらしい( 小生の感覚ではウリボウの様)実の撮影をお願いします。
花は妖艶な感じですが、、、、、、。