NHK朝ドラ「らんまん」で話題の石版の原版展示会見学
NHK朝ドラで話題になっています「石版印刷」について、タイミングよく、京都の「みやこめっせ〈B1展示場〉」で、昭和11年に発行された「平安紋鑑」に実際に使われた石版の特別展示が行われていました。興味津々、酷暑の京都をものともせず、見学して来ました。
写真はクリックで拡大できます。
石版印刷(石版画)とは・・展示会の説明書をそのまま転記
石版印刷の技術は、1798年にドイツ人「アロイス・ゼネフェルダー」の発明によります。版材としては、ドイツ、バイエルン地方産出の「大理石」(主成分は炭酸カルシュウム)。石版石材の表面を丁寧に磨き、平滑に仕上げます。製版方法としては、墨で描画することで、墨に含有される脂肪酸が石版石の表面の細かい孔に吸着します。硝酸を加えたアラビアゴム液を塗布し、乾燥させると印刷面が出来上がります。版面に紙を載せてプレス機を通して転写印刷し完成。
石版印刷は、明治初期に日本に伝わり、緻密な印刷面で高く評価されました。現在でもリトグラフと言い、美術印刷として親しまれております。昭和11年に発行された「平安紋鑑」初版本は、その当時の最先端技法を用いて印刷されたもので、その原画は明治30年代より50年程かけて競技会を毎年開催の上、蒐集されたものです。京都紋章工芸協同組合が発行した「平安紋鑑」の原版を補完いてきたものですが、一部を今回初めて公開することになりました。(以上展示会の説明文そのままを転記しました。)
後日、京橋の鶴身印刷所様に石版の印刷機が保管されており、現在もワークショップなどで使用されていることを知り、社長様にお願いし、その写真の使用許可を頂きました。それがこの写真です。
奇しくも、連続ドラマ「らんまん」にいろんな面で協力され、撮影現場にも立ち会われたそうです。
*イラストはBing Image Creatorで作成しました。
*印刷機の写真は鶴身印刷所様の許可を頂き、掲載しております。
以上
2023年7月 HP作成:坂本 徳行
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