2022年8月23日 福本 照道(10班)
本年4月29日にデビューした近鉄の観光特急「あをによし」に8月上旬に乗車しました。
近鉄「大阪難波」を9時22分に発車し、近鉄「京都」に10時50分に到着しました。「鶴橋」、「生駒」などを経て「近鉄奈良」まで直進し、「近鉄奈良」では約10分間停車しましたので、ここでゆっくりと車体の撮影ができました。その後、逆進して「大和西大寺」まで戻り、「近鉄丹波橋」を経て「京都」に着きました。
「大阪難波」に入線するその特急の姿は、紫の車体に金色のエンブレムと天平文様が施され、重厚感の中にも高貴な雰囲気を醸し出していました。側面には”SIGHTSEEING LIMITED EXPRESS AONIYOSHI”と表記されています。エンブレムは「吉祥文様 花喰鳥(きっしょうもんよう はなくいどり)」で正倉院御物や種々の工芸品にも縁起のよい文様として使われているとのことです。外装色の紫は天平時代には高貴な色とされ、「冠位十二階」でも最上位の色であったそうです。
この特急は4両連結で、1・3・4号車がツインシートの車両、2号車が3~4名のサロンシートの車両で座席と通路はパーティションで区切られています。また2号車には奈良県産品を使用したオリジナルグッズやビールやおつまみをを販売するカウンターが設置されています。この販売カウンターでは当日の「記念乗車証」を受け取ることが出来ます。
座席はすべて車窓を眺めながらゆっくりとくつろげるようにレイアウトされており、特に1・3・4号車の座席の形状はいかにも天平時代を思わせるなめらかな曲線でデザインされているのが印象的でした。また座席の各テーブルには瑠璃色の灯りが設置されており、これは正倉院御物をイメージしているとのことです。
以上、天平時代の歴史のロマンに思いをはせながら、大阪 ⇒ 奈良 ⇒ 京都の約1時間半にわたるゆったりとした上質な旅を満喫することができました。日頃のストレスなどから開放する手段として、今後も機会があればこのような観光列車を利用したいと思います。
HP作成:福本 照道
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