京阪電車5000系 引退へのカウントダウン

2020年 8月17日(7班)坂本 

京阪電車5000系(樟葉駅にて)

 昭和40年代、京阪電車・旧門真駅(高架になる以前)の午前8時前は、松下の社員がほとんどでしたが、ホームからこぼれる程の混雑でした。そのため乗降に時間がかかり、運転士さん泣かせの駅でした。
 そこで、1970年1車両の扉が一気に5つ開閉する、5000系と言う新車両が開発・投入されました。お陰でラッシュ時の乗降は格段に速くなり、運転手さんのプレッシャーも軽減したのです。
 しかし、ドアを増やした分、座れる人がそれだけ減ってしまい、ラッシュ時以外はサービスの低下になってしまいます。
 そこで京阪電鉄さんが考えました。5つのドアのうち、2番と4番のドアの前に昇降式の座席を取り付け、ラッシュ時には天井に収納してドアを開閉し、それ以外の時間帯は下に下げて座席とすることで解決する、日本で唯一の座席昇降式の車両、5000系が誕生したのです。
今でも平日の通勤時間帯には、5扉車両として、休日には3扉車両として、午前8時過ぎまで、何本か運用されています。 

 しかし、時代は移り、現在は混雑が昔ほど酷くなくなったこともありますが、安全向上が第一に実践され、京阪電鉄・京橋駅にホームドアーを設置することになり、3ドアの車両とのドアーピッチが合わない5000系は、全車両の5%程度の為、今年度中には引退せざるを得なくなりそうです。(駅員さんにも確認しました。)
 高度成長時に現役だった、京阪沿線沿いにお住いの会員の皆さんは、利用された方も多いと思いますが、5000系引退は、なんとも名残惜しいものがあります。
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以上

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