会員さん登場【松尾さん】

「 ご 縁 の 絆 ~ 今までもこれからも ~

16班 松尾 桂子 さん (2020年6月)

会社時代の夏の旅行(課の一部)

 今から半世紀も前のことです。その頃の私は何事にも自信がなく毎日、海外テレビ事業部に出勤して、ただ一日の仕事をこなすだけで前向きに物事を考えられずにいました。そんな時、私のラインに実習生で来ていた方と休憩時間等に話をするようになり、自分が勉強をしていないことなどを話したところ、その方は「勉強というものはお金が無くても出来るよ、勉強したいと思うときがチャンスだよ」と言ってくださいました。そして「出来ないことを先に考えるのではなく、先ずやってみる。自分の興味があることをやってみたら」とアドバイスをいただきました。
 その後、テレビの生産台数が増えてきて私は退職するまで20年間勤めることになる工場技術課に異動しました。その職場では新製品を工場で生産する為の検討業務に携わりました。これまでは生産業務でしたが、それからは生産性と品質を決めるものづくりを検討する業務になり、何から勉強すればよいか悩みました。
 その時、「結果だけを見ずに関係する事柄の勉強に取り組む、コツコツと取り組んでいるうちに身に付く、それが自信になる」と上司の方から教えていただき、何年か後に【電子機器組立特1級】を取ることが出来ました。
 

書道の展覧会の作品

こうして勤めているうちに当初苦手に思って学ぶことをしなかった私は知らないことに興味を持つようになり、その後20年以上続ける書道にも出会いました。枚方で土曜日に教室されている書道の小野先生に出会い、文字を書く楽しみを知りました。書道は楷書・行書・草書等種類が多く夢中で続ける毎日でした。師範免許を取り指導をしながら、自分自身も今も師に指導を受け研鑽を積んでいます。
 55歳で早期退職をしてパナソニック以外の会社に4年勤めて、その時お世話になった派遣会社の会長さんのご紹介で現在は非営利法人の活動に参加させていただいております。そのご縁で昨年末のことです。「年始の催しで書道と詩吟のコラボをしませんか?」とお誘いをいただきました。お題は『寒梅(作:新島 襄)』という漢詩でした。『寒梅』を読んでその意味を自分なりに理解し、感銘を受けて「是非お願いします」とお受けしました。
 書道吟というのは、書く人と漢詩を吟じる人と同時進行で行うものです。
果たして平常心で出来るかと心配でしたが、詩吟の先生のご指導で練習をさせていただき、家ではスマートフォンの詩吟に合せて練習を重ね、当日無事に終わった時は感動でいっぱいでした。
 このように私の人生は会社時代・定年後・そして現在その時々に師ともいえる方々に出会い、導きをいただきそのご縁を感謝する毎日です。

【写真はクリックすると拡大できます。】

 
 
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 以上   

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